旅する雑貨屋Hunt

アジア・アフリカ・中南米およそ10ヶ国の衣料と雑貨を扱うお店です。 2015年10月24日オープン以来、若い方から年配の方まで訪れるお店となっています。 オーナーは宮城さんご夫妻、奥様のまどかさんにお話を聞いています。
■南米ペルーのマテブリラード。■
主人とは同じ大学で国際開発学部に籍を置く同級生として知り合い、海外の、それも発展途上国のお手伝いをするために共に勉強を続けていました。 雑貨とお酒が好きで話が合い、学部の中でも自然と二人でいる時間が増えていきました。 世界一周航空券を使用し、9ヶ月間海外20ヶ国に旅をし、その頃には「いつか二人で 雑貨屋さんを開店しよう!」と決意、目標に向かって準備を進める事にしました。
■キラキラのカメレオン。蛙もあります。お部屋にお一ついかがでしょうか?■
卒業後、主人は開店資金を貯めるため、そして雑貨やさんの経営だけでは生活が不安定になる恐れがあり、手に職をつけた方が良いと建築現場の職人になりました。長期のお休みをとりやすいというメリットもあります。言うなればお金担当です。(笑)私はアジア雑貨やさんでバイトをすること7年間。実際の現場で店舗の運営を学び、目指すこと10年かかってお店を開店にこぎつけました。もしも1人だったならあきらめていたかもしれません。二人で支え合ってきたので実現できたと思っています。
■アツォンパ焼■
仕入れは現地に行き直接買い付けます。例えばアツォンパ焼は家族全員で商品を作っていて、お家が工房となっているため個人宅へ出向き商品を購入します。その後はメールのやり取りで商品を送ってもらえるようになっています。
■グアテマラのビーズ細工。どんな方々が作っているのかわかるとうれしくなります。■
主人は沖縄県、私は東京の府中出身ですが、初めは国立は候補に入っていませんでした。しかし、中々気に入る店舗に出会えず、駅から徒歩10分圏内で大きさと家賃の条件が合う場所で、と範囲を広げたところ国立が候補にあがり、タイミング良く空き店舗が出てここに決める事にしました。
建物が三角形の形をしているのでレイアウトが難しかったです。元もとの内装から天井をとっぱらい木造部分に色を塗るなど、大学時代の後輩にも手伝ってもらって全部自分達で行いました。
色んな国の魅力を一ぺんに見ていただきたいので、各国の特色・色彩・文化を目で見て感じられる様な空間作りを心がけています。
■ポップなショルダーバッグ。柄やサイズも様々なバッグがあります。■
お店の準備が出来た後、仕入れのため4ヶ月間で10ヶ国を回りました。1ヶ国に2週間前後の滞在で国中を駆け巡り、購入した品物は次々実家に送り、お店に運び込んでもらっていました。長いようで短かった4ヶ月、かなりのハードスケジュールではありましたが、ちょっとお腹をこわした程度でトラブルもなく無事に帰国しました。
■ショーウィンドウで紹介しているのは、メキシコの工芸品アレブリヘの作り方です。■

手頃に暮らしにとりいれていただくとしたら、おすすめは「ふりふりアニマル」です。見つめていると可愛いけど少し気持ち悪い(笑)玄関先やトイレなど、ふと目につくようなところに飾っていただきたいです。230円(税抜き)
■天井に吊り上げているのがパペルピカド。プロレス用のマスクは宴会用にお求めになる方も多いとか。■
もう一つはメキシコの「パペルピカド」町中に飾られるものでイベント毎にモチーフが変わります。村全体が産地となっており、各家庭で彫って作っています。現地では生活に密着しているもので、芸術的なレベルの高い作品を作る方もいます。196円(税抜き)より、様々なサイズをご用意しております。
■ネックレス各種。アクセサリー類はお値段お手頃で種類が豊富です。■
実際に作る現場に行き、その国その方々のために自分達ができる事は何か?と考えるとまずは現金で購入する事ではないかと思います。そしてその作品を日本の皆さんにご紹介し、日常を彩るアイテムとしていただきたい。一つの雑貨が世界とのつながりを考えるきっかけになればうれしいです。
■一番お値段のお安いステッカー、色んな柄があります。トンボの売れ行きが好調です。100円から■
国立は個人経営の雑貨屋さんが多く良い街だと思っていましたが、そこへ訪れるお客様も海外や雑貨に詳しい方が多く、会話が弾みます。お客様から色々教えていただいたりもします。お店は、10ヶ国の品物が集まっているので、全体的にどうしてもゴチャゴチャしているように見えますが、 一つ一つを見ていただいて気になるものがあったら、なんでもおたずね下さいね! 今後は店内でのワークショップの開催なども検討中、お店からどんどん発信して いけるように色々考えていきたいです。

たくさんの雑貨の一つ一つを、驚くべき知識を持って説明して下さいます。現地でのエピソードを聞くと、その感動が伝わってくるようです。店内のポップも、作った方々の写真や紹介つきで楽しく、世界各国の皆さんへの愛を感じました。
10年かけて目標を叶え、自分達の使命をしっかりと自覚されているオーナーさんご夫妻に感嘆しました。
- 店舗所在地
- 〒186-0004 東京都国立市中1-19-1
- 営業時間
- 10:30-20:00
- 休業日
- 月曜日
- TEL
- 042-505-6200
- ウェブサイト
- http://hunt.tokyo