「ベストセラーは、やはりヤクルト400で、1本に生きた乳酸菌シロタ株が400億個以上含まれているんです。生きたままで腸にとどく乳酸菌シロタ株やビフィズス菌(B.ブレーベ・ヤクルト株)は、善玉菌を増やし腸内環境を良くし、おなかの調子を整えるんです。」と、ヤクルトの効果と魅力を解りやすく語ってくださった研究管理部長で主席研究員の木村さん。「社名のヤクルトは、エスペラント語のヨーグルトから、乳酸菌シロタ株のシロタは、1935年世界で初めて乳酸菌の強化培養に成功した創始者の代田稔博士の名前から。」と、お話いただいたのは主席研究員の尾崎さん。
尾崎さんは、まだ研究所が代田博士の京都のご自宅の離れにあった頃から、第一線でヤクルトの研究に携わられています。ヤクルトが全国的に広まり始め、研究所が手狭になったため現在の国立市谷保に移転してきたのは昭和42年のこと。移転前のこの地は、クロレラを育成するための大きな池が6つもあるほどの自然が豊かな土地だったということです。
今、日本国内では約4万人のヤクルトレディによって届けられ、世界31の国と地域でも愛飲されているヤクルト製品。その一つ一つに、代田博士の病気にかからないようにする「予防医学」への想いと、人が栄養を吸収する腸を丈夫にする事が長生きにつながるという「健腸長寿」の考えが生かされています。研究は乳酸菌飲料に留まることなく、血圧上昇抑制作用のある「プレティオ」や食後の血糖値の上昇を抑える「蕃爽麗茶」などの機能性飲料、抗がん剤などの医薬品や化粧品など、多岐にわたっています。
「体の中からも外からも美しく。すなわち、おなかもきれいにお肌もきれいに」という発想から、主席研究員の木村さんは10年間、化粧品の開発にも取り組まれてきました。実際に、年齢より10歳以上はお若く見える研究広報課の池田さんは、入社以来ずっとヤクルト製品を愛飲、愛用されているそうです。
すべてのヤクルト製品を世に送り出してきたこの研究所のお隣では、2015年の完成をめざして、新研究棟の工事が進んでいます。
事業所名 | (株)ヤクルト本社 中央研究所 |
代表者名 | 石川文保 |
事業内容 | 食品、医薬品、化粧品の研究開発、安全性試験、分析試験 |
住所 | 東京都国立市谷保1796 |
販売店のお問い合わせ | 0120-11-8960 |
創業 | 昭和30年 |
ホームページ | http://www.yakult.co.jp/ |