2016年3月より募集をしておりました、第3回くにたち写真コンテストの結果発表です!(主催:国立市観光まちづくり協会)
国立市観光まちづくり協会理事長賞
「元気な国立」
今玉利修司
ワッショイ!ワッショイ!と威勢のよいかけ声が聞こえてくるようです。神輿をかつぐ人々を画面に大きく取り込んで迫力満点。駅舎もきちんと入れて、文字通り”元気な国立”が表現されています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立市長賞
「せーのー ドボン」
佐伯元行
ドボン!と川に飛び込む子どもたち。飛び散る水しぶき、キャッキャとはしゃぐ声、宙に浮いた2人。一瞬を捉えた すばらしい作品です。水面に映った影も面白く、背景の稲田と林の設定も適切。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
(公財)くにたち文化・スポーツ振興財団理事長賞
「力強い神楽」
上原正行
キリリとした白い面に極彩色の衣装、神楽を舞う人物がまばゆい。黒く引き締った四辺、舞台に映し出された神社は別世界のようだ。スーっと舞台に引き込まれそうな錯覚をおぼえる作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立市商工会会長賞
「万燈で祝う天神まつり」
藤掛祐男
いく重にも連なる万燈を上方から活写。華やかな雰囲気が伝わってくる作品です。先頭の一つを強調し、奥行きをうまく出した画面構成がよい。右側のたくさんの見物人も祭りを盛りたてています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立市商業協同組合理事長賞
「くにたち一の人気者」
清水慎
よってたかって くにニャンに触る子どもたち。駅舎をバックに、くにニャンはどこでも おおもて。とてもほほえましい作品です。画面左奥の親子と右側のイベント模様もうまく取り込んでいます。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立商工振興株式会社賞
「不思議な物体」
小出清
水をモチーフにした街中の彫刻。大粒の水滴が今にも落ちそうでリアリティがある作品です。四角い窓から見える風景も趣があり、後方に桜の樹と赤い車をうまく配値して、スッキリと写しています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
東京多摩青果株式会社賞
「霧の夜に」
北島貴一
キャンパスにたちこめた夜霧、校舎からもれてくる光・・・幻想的な情景を見事に描写した美しい作品です。濃紺の空と画面の左右の樹木のたたずまいなども詩情を高めて心地よい。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
多摩信用金庫賞
「こわ~い!!」
吉田育子
耳まで裂けた大きな口、金ぴかの鋭い歯。ヌット現れた獅子頭におびえる幼児の表情が、絶妙なタイミングで写されています。ベビーカーにしがみつく手も印象的。これはスナップの秀作です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立歩記賞
「境内の人気者」
榎戸征治
トウテンコウが境内を闊歩。足をピット伸ばし、自慢の尾羽をアーチ状に広げて毅然と歩く姿がかっこいい。バックのさい銭箱と紙垂も画面にきちんと納めて、隙のない作品に仕上げています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立歩記賞
「桜雨けむる大学通り」
阿部吉宗
霧雨の大学通りを走る自転車、それに覆いかぶさるように咲く満開の桜。並走するバスや遠方の建物なども煙って、しっとりとした作品に仕上がっています。赤いカッパがとても印象的。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
国立歩記賞
「下校タイム」
小林正弘
緑の林の中を、白い帽子をかぶった子どもたちが下校していく。その日常にカメラを向け、全員を後ろ姿で撮った点を評価します。右上から突き出したランプ調の街灯がアクセントを添えています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)
佳作
「エイサー(沖縄)」
吉田忠篤
佳作
「楽しい~輪」
大熊勝
佳作
「陽を求めるのは人だけではない」
森田柾
佳作
「国立の緑と青空」
小川清成
佳作
「田園に近代建物」
末永皓
佳作
「もってる男」
菊田恵美子
佳作
「夏の思い出」
佐藤保治
佳作
「矢川まつり、紅連」
設楽誠一
佳作
「時空を超えて」
森田慧
佳作
「飛んで飛んで未来へ」
高橋史子
総評
審査委員長
写真家 小林定之
このコンテストも3回目を迎え、市民をはじめ多くの方々にも知られるようになりました。これも応募しつづけていただいた皆さんのご協力と熱意の賜物です。
さて、今回の上位入賞作品は、光をよく見ていてシャッターチャンスがよい、構図もしっかりしているなどの特徴があります。それらは迫力や情緒などのある写真を生み出すもとになる要素です。大いに参考にして下さい。
次回に向けて、さらに次の点を意識していただけたらと思います。まず、人物など動きのある被写体は、ここだ!と感じたらグッと迫り、アングルを大胆に変えてたくさん撮る。次に、風物など静止した対象は、じっくりと観察し、光の変化を見ながら撮ることです。
皆さんの真摯な撮影で市内のすばらしいところを再発見してみませんか。年中行事はもちろんのこと、日常生活にも目を向けて、次回はさらに内容ゆたかな作品がたくさん応募されるように願っています。