矢川上公園の花々(夏)
ウコンザクラ 花の色は淡い黄緑色。15~20枚くらいの花弁が重なる、八重咲きの花です。一般的な花期は4月中旬~下旬。ソメイヨシノの満開花期からは一息置いて、国立では今が見ごろです(4月21日現在)。 |
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アマドコロ 細長い釣鐘型の花を、提灯のように吊り下げて咲かせます。色は白と黄緑色のグラデーション。かわいらしさのある花です。一般的に花期は4~5月。国立では今が見ごろです(4月28日現在)。 |
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フジ 一般的な花期は5月で、国立では今がちょうど見ごろ(4月28日現在)。淡紫色の小さな花を群生させ、ブドウのような房をつくります。そしてその房をあちこちの枝先から垂れ下げます。公園内のグラウンドにある休憩スペースの屋根は、一面の藤棚になっているので、ぜひお早目にご覧あれ。 |
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イモカタバミ カタバミの一種です。吸い込まれるような深い紫色をしています。花もかわいいですが、葉っぱはもっとかわいいくて、見事なハート型になっています。一般的な花期は4~9月です(撮影は4月28日)。 |
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コデマリ 小さな白い花を群生させ、半球形のコロニーをつくります。その様が、きれいに装飾された小さな手鞠に似ているため「小手鞠」の名前がつきました。一般的な花期は4月下旬~5月中旬。国立では今が見ごろです(4月28日現在)。 |
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モッコウバラ トゲのないバラとして有名。庭木としてよく用いられます。生垣などで八重咲きの花が咲き誇る様は、なかなか見ごたえがあります。また漢字で「木香薔薇」と書く通り、香りも良。一般的な花期は4~5月。国立では今がちょうど見ごろです(4月28日現在)。 |
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バラ こちらは普通にトゲのあるバラ。モッコウバラ以外のバラ類は、主に公園西側で見られます。 |
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こちらはビロードを思わせる赤バラ | |
そして純白のバラです | |
オダマキ 最初、たぶん誰もがこう思うと思います。「人の名前?」。さて、一般的な花期が4月上旬~5月中旬のこの花。青紫色のフリフリスカートの花びらで、下向きに咲きます。国立では今が見ごろです(4月28日現在)。 |
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サンズンアヤメ 紫色の下地に、細かい意匠が施された花です。なんだか着物の柄を連想させます。一般的な花期は4~5月。国立では今が見ごろです(5月9日現在)。園内の東側の花壇で目にすることができます。 |
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ムラサキツユクサ 見てください。コンクリートのわずかな割れ目から、たくましく成長しています。ド根性です。花はムラサキというより藍色に近い気もします。一般的な花期は5月~8月。国立では今が見ごろです(5月9日現在)。 |
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ジャーマンアイリス 立体的でゴージャス。大きさは、大人の手のひらくらいあります。さまざまな花の色の種類があり、別名「虹の花」とも呼ばれるとか。園内にはオレンジ色のジャーマンアイリスも咲いています。一般的な花期は5~6月。国立では今が見ごろです(5月9日現在)。 |
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キウイ テニスコートの北のキウイ棚で、キウイの花が満開です。雄木と雌木を交配させると秋に実がなります。ところが交配がなくても果実は実ります。でもミニチュアサイズだし果肉が薄いし、食用になりません。そこで雄木を移植し、来年にも交配できるようにするとのこと。一般的な花期は5~6月。国立では今が見ごろ(5月23日現在)。 |
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ゼニアオイ 紫を基調とした、深い色をした花です。花弁は5枚。よく見てみると、一枚一枚がハート型。ラブリーな形です。一般的な花期は6~8月。国立では今からが見ごろです(5月23日現在)。 |
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ピラカンサス 5ミリ程度の小さな白い花を、枝いっぱいに咲かせます。庭木としてよく使われていますが、トゲがあるので触るときは要注意。一般的な花期は4~5月。国立では今が見ごろです(5月23日現在)。 |
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アジサイ 梅雨と言えばこの花。アジサイの色を決める要素は主に二つで、土の酸性度と日照時間(気温)です。これらの条件が変われば、花の色も変わるわけです。一般的な花期は6~7月と長く、6月9日現在の淡い紫色から、どんどん色彩が移り変わるかもしれません。風物詩ともなっているアジサイは、矢川上公園では噴水広場の壁の裏手で見られます(6月9日現在)。 |
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アジサイ 6月18日現在のアジサイです。微妙に色が濃くなってきました。 |
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ガクアジサイ つぼみが集まったような部分は花は咲きません。その周囲の部分に、写真のように4枚花弁の花を咲かせるのがガクアジサイです。周囲の花を額、真ん中を絵に見立ててついた名前がガクアジサイというわけです。一般的な花期は5~7月で、国立では今が見ごろです(6月9日現在)。 |
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ビヨウヤナギ 五つの花びらを持つ花です。色は黄色一色。一点の曇りもない原色っぷりに、思わず視線が吸い寄せられます。さらに、花びらに負けずに存在感を見せるのは雄しべ。数十本もある雄しべが空に向かってまっすぐに立ち、 立体的にもボリュームがあります。一般的な花期は6~7月。国立では今が見ごろです(6月9日現在)。 |
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リクニス コロナリア(ビロード草) 小ぶりな五枚花弁の赤い花です。「ビロード草の理由を知りたい」という人は、茎を触ってみて。茎には細かな綿毛がびっしり生えているんです。触り心地は本物のビロードに劣らない、なかなかのもの。一般的な花期は6~7月。国立では今が見ごろです(6月9日現在)。それにしても真っ赤な花が群生すると、とっても賑わしい雰囲気になる気がします。 |
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カンパニュラ 正面から見ると、見事な星型になっている花です。その星が一つの茎に数十個も咲きます。さらに背丈50~70センチのこの植物は群生するので、とっても見ごたえのある花壇ができあがります。花の色は淡い紫色。風情を感じさせる色合いです。一般的な花期は5~7月。国立では今が見ごろです(6月9日現在)。 |
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タチアオイ 人間の背丈以上に伸びる強い茎を持つ植物です。花は大人の手のひらほどの大きさ。色のバリエーションは数種類あり、一つの茎にいくつも咲きます。真横を向いて咲くのが特徴的。電柱とスピーカーを想像させます。一般的な花期は6~8月。国立では今が見ごろです(6月9日現在)。 |
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タチアオイ こちらは淡いピンクのタチアオイ。 |
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アカンサス とげとげしい葉を持つ植物です。背丈は1メートル超。茎はとても太く、葉はプラスチックのように硬く、剛健という言葉がぴったりきます。古代建築のモチーフにもなっている植物なんだとか。ギリシャ建築やローマ建築などの、柱頭の装飾としてよく用いられています。一般的な花期は6~7月。国立では今が見ごろです(6月9日現在)。写真であっかんべーをしている白い部分が花びら。 |
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ナツハギ むらさき基調の小さい花が咲きます。秋の七草の一つである萩ですが、このように夏から咲く品種もあります。夏萩(ナツハギ)と呼ばれます。俳句の季語としても立派に使われています。夏萩の花期は一般的に7~9月。国立ではこれからが見ごろです(6月9日現在)。 |
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ツツジ ピンクと白を混ぜ合わせたツツジが咲きました(6月9日現在)。 |
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カキツバタ 「いずれがアヤメかカキツバタ」のカキツバタです。花はアヤメやジャーマンアイリスのように、立体的でダイナミック。紫と白のまだら文様の品種です。日なたや半日陰の、浅い水辺や湿性地でよく育ちます。一般的な花期は5~6月で、国立では今が見ごろです(6月9日現在)。 |
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ギボウシ(キボウシ・ギボシ) 日本の橋では古来より、欄干の装飾に、玉ねぎのような形を使うものがあります。これが擬宝珠です。写真には花しか写っていませんが、つぼみは擬宝珠そっくり。これが名前の由来なんだとか。ごく薄い紫色の可憐な花をつける山野草です。一般的な花期は6月~7月。国立では今が見ごろです(6月18日現在)。 |
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シモツケソウ 下野国(しもつけのくに・現在の栃木県)で最初に発見されたことから、この名前がつきました。コデマリやアジサイのように、コロニーをつくって咲きます。異なる点は、【1】花が5ミリくらいである、【2】雄しべと雌しべが起毛しフサフサ、の2点。一般的な花期は6月~8月上旬。国立では今が見ごろです(6月18日現在)。 |
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ナンテン 「南天のど飴」なんて商品もあるナンテン。実は咳止めの薬の原料になり、葉は食品の防腐や、解熱鎮咳などに効果があるとされています。花の大きさは直径1センチ程度。細長い白い花弁を大きく広げ、雄しべ雌しべを直立させます。なかなか凛とした姿です。一般的な花期は5月~6月。国立では今が見ごろです(6月18日現在)。 |
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サルビア・グアラニチカ サルビアの一種です。セージの一種なので、葉の香りはまさにハーブ。料理に使えそう。一般的なサルビアは赤い花をつけますが、サルビア・グアラニチカは深い藍色。花の形が面白くて、鳥がくちばしを開いているような姿をしています。2枚の花弁が上嘴、下嘴に見えるわけです。一般的な花期は6月~11月。国立では今が見ごろです(6月18日現在)。 |
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ネムノキ(合歓木) ネムノキといえば、夜は葉を閉じる「就眠運動」をする植物。開いた本を閉じるように、葉柄の左右にある葉をパタリと閉じるわけです。このように特徴的なネムノキですが、花も特徴的。写真のようにフッサフサです。これは全部雄しべ。花弁は根元にコッソリ隠れているようです。一般的な花期は6月~8月。国立では今が見ごろです(6月18日現在)。 |
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ハナザクロ ザクロと言えば大ぶりな真っ赤な花を咲かせ、酸っぱい実がなる植物。でも左の写真は「ハナザクロ」と言い、花も小さく、結実もしません。園芸品種です。でも小ぶりでまん丸い花は、そっと眺めていたいかわいらしさ。一般的な花期は5~7月で、国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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フロックス 別名「花魁草」。名前に負けない華やかさを持つ植物で、ピンク色の5センチの花を、アジサイのように群生させます。栽培がとても楽な上に花期も長く、庭を飾るのに持ってこい。一般的な花期は6~9月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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ノウゼンカズラ ツル植物であるノウゼンカズラ。矢川上公園ではキウイ棚などに太い幹を這わせています。特に公園北西の角にある、八重桜に絡みついたノウゼンカズラは圧巻。宿主の栄養を吸い取らんばかりな様子です。大ぶりな朱色の花は南国を思わせますが、原産は中国。一般的な花期は6~8月で、国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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ノコギリソウ 直径1~2センチの、5花弁の花が群生する植物です。健胃、強壮剤の効用があるんだとか。名前の由来は葉の形から。ノコギリの歯を思わせるギザギザした形をしています。一般的な花期は6~7月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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ムラサキシキブ 名前の由来はもちろん『源氏物語』の紫式部です。左写真のように花をつけますが、5ミリ程度の小ささなのにキリっとした立ち姿。雅な古典の世界を感じさせます。秋にはやはり小粒ながらも、光沢のある美しい紫色の実をつけます。一般的な花期は6~8月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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キンシバイ 雄しべが金の糸のように見えることから「金糸梅」なんだとか。梅という字が使われていますが、実際はオトギリソウ科。樹高も腰の位置までしかない低木です。花の形や色はビヨウヤナギに似ていますが、やや小ぶりで雄しべも短く、かわいらしさのある花です。一般的な花期は5~6月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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インドハマユウ スラッと天に向かって伸びて、先端に優雅に花を咲かせるハマユウ。写真はその一種であるインドハマユウです。通常のハマユウとの違いは花弁の厚み。テッポウユリにそっくりなラッパ型の花を咲かせます。一般的な花期は6~7月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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クロコスミア 鮮やかなオレンジ色が見事な花です。ギリシャ語で「サフランの香」という意味を持ちます。乾燥させた花をお湯に入れれば、サフランの香りが立ち昇ります。一般的な花期は7~9月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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ボタンクサギ ピンクの小さい可憐な花が群生する植物です。花はいい香りがしますが、嗅ぐときには要注意。葉は「牡丹臭木」の名の通り、じわっと鼻に来る異臭を発します。一般的な花期は7~8月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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アガパンサス 梅雨の時期に、空色の花をたっぷり咲かせます。大きさは直径8センチくらい。生育が簡単でなおかつ群生するので、なかなか見事なお花畑になることも多いです。一般的な花期は6~9月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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アベリア 19世紀に中国に渡来した、イギリスのエイブル(Abel)さんが名前の由来になっている花です。エイブルさんは医者でもあり、植物学者でもある多彩な人物だったようです。花はさほど大きくないですが、純白で姿形もよく、甘い香りを発しています。一般的な花期は6~11月。国立では今が見ごろです(7月1日現在)。 |
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提供: 矢川上公園協力会 |