「ふみ絞染」作家の三谷文子さんが、2010年10月、(財)日本手工芸指導協会主催「手工芸作品展」で読売・日本テレビ文化センター賞を受賞しました。
三谷さんは千数百年の歴史を持つ日本の伝統工芸、鹿の子絞りと草木染め、この二つの技術を駆使し名付けた作品 「ふみ絞染」 を制作しています。草木染めや伝統的な絞り技法(50~60種類)の中から、身近に生かせる技法を選び、ご自宅で初心者から気軽に楽しめる教室やアトリエを開いています。とても丁寧に教えてくださいますので、お着物がお好きな方や伝統工芸にご興味がある方は是非ご連絡してみてください。
日本の伝統の技や技法を市民に伝授し、是非 後継者になる方を残して頂きたいと思います。

付け下げの裾に施された絞り「杢目」
三谷文子さんからコメントをいただきました
伝統的な染色技法である「絞り染め」を研究しています。夏には藍の生葉染めを、同好の方々と一緒に楽しんでいます。
10年程前に、国立市主催の染物教室で講師を務めさせていただきました。富士宮市主催の染物教室の講師を3年委託されました。池袋三越デパート(現在は閉店)での個展、京橋の画廊での個展など、発表の機会をもちました。
自宅にホームギャラリー【ころも】くにたちを設営し、自分の作品の展示発表や、皆さんの作品の発表の場としてご提供しています。
絞り草木染め「ふみ絞染」<三谷 文子の経歴>
* 東京農工大工学部付属繊維博物館、藍染めサークル(1期生)に参加
* 草木染め染織作家、山崎桃麿氏に師事
* 平成 5年 「京鹿の子絞り振興協同組合」講師資格取得
* 平成 5年 国立市主催の一芸塾、「絞り教室」の講師を務める
* 平成 5年 8月 山梨県富士吉田より委託を受け、3年間 市主催
「絞り染教室」の講師を務める
* 平成 8年 7月 国立市にて個展
* 平成 8年12月 京都市で開催される「全日本新人染織展」に出品し入選
* 平成11年 5月 国立市にて個展
* 平成13年 5月 東京の京橋にて「絞り4人展」
* 平成15年 4月 東京の京橋にて「絞り3人展」」
* 平成16年 4月 池袋三越デパート美術サロンにて個展
* 平成17年12月 池袋三越デパート美術サロンにて個展
* 平成20年 1月
ホームギャラリー「ころも」くにたち開設(自営)
* 平成20年11月 池袋三越デパート美術サロンにて個展
* 平成21年 3月 NGO日本伝統文化国際交流協会 全国教育懇話会主催
東京芸術劇場に於いて開催の国際交流展に出展
* 平成22年 4月 西多摩郡檜原村「NPO法人フジの森」より委託を受け、
「染め、絞り」」の講師を務める
* 平成22年10月 財団法人日本手芸指導協会主催手芸工芸作品展に出品
「読売・日本テレビ文化センター賞」を受賞
* 平成23年 6月 青山のギャラリーにて個展開催予定
<制作目標>
伝統的な技法を大切にし、先人が残した素朴で素晴らしい作品を手本に研鑚を重ね、皆様に愛される作品を創っていきたいと思っております。
国立市在住
三谷文子さん
教室やギャラリーの詳細等につきましては
お電話か下記のホームページにてお問い合わせください。
「ふみ絞染」ホームページはこちら→http://www.shiborizome.net/
電話はこちら→042-577-2571
鹿の子絞り
鹿の子絞り(かのこしぼり)は絞り染めの一種。総絞りにした模様が小鹿の背のまだらに似ていることからその名で呼ばれる。
草木染め
自然界で得られる色を使って染めることを「草木染め」と呼んでいます。一見、茶色や緑 でしかないような木の皮とか草から、 さまざまな色に染まるので、意外性がある。