
日本一のバーテンダー 高野亮さん
2014年7月13日(日)コートヤード・マリオット銀座東武ホテルにて “全国カクテルコンペティション2014″が開催された。 本年度で12回目を迎えるこの大会。国立市東のバー”ジェムストーン”のバーテンダー 高野亮さんは、通算10回目のエントリーで見事最優秀賞である、MVB(モストバリアブルバーテンダー)を勝ち取った。 ※全国カクテルコンペティション2014 主催:NPO法人 プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO) 詳しくはこちらをご覧下さい。»毎日新聞デジタル
カクテルコンテストと聞くと、美味しいオリジナルカクテルの味やアイデアを競うものと 思っていたら大間違い。 味の創作だけでなく、そのカクテルのコンセプト・タイトル・コピー・ビジュアルデザインから アルコールに関する専門的な知識、技術の熟練度、接客サービス等、 バーテンダーという職業に関わるすべての力が試される。 業界内では最高峰の栄誉となるMVB(モストバリアブルバーテンダー)に輝くためには、 日々の勉強の積み重ねと、実践の中での技術の修練・研鑽が必要。
【予選審査】
①筆記試験 アルコール全般(カクテル・ワインetc~日本酒の製法にいたるまで!)に関する出題に回答し点数を競う。 ②創作カクテルの審査 ステージ上でオリジナルのカクテル5人分を作る。 制限時間は4分間。 それを超えると減点となる。
高野さんは、味の評価において最高得点をマークし、見事「作品賞」に輝いた。
続いて技術面での第1位「ベストテクニカル賞」の発表、そしていよいよファイナリスト
【総合得点で上位5位までの選手】の名前が読み上げられていく。
高野さんも名前を呼ばれ無事通過!目指すは優勝だがまずはここでホッと胸をなでおろす。
【決勝審査】
10分間の接客審査。 実際の店舗さながらのカウンターでお客様の入店をお迎えするところから始まる。 お客様は二人組。 審査直前にその間柄の設定が伝えられる。 「上司と部下」「取引先と営業担当」「久しぶりに会った親子」他。 その関係性をふまえての気配りや心地良い会話でのおもてなし、的確なお酒のセレクト…と、 上質なサービスが提供できているのか?が採点の対象となる。 ちなみにこの審査、お客様の設定は毎年変わる。また、他の選手の接客を見る事はできない。 前もって対策をとる事はできないし何が正解かもわからない。 昨年度、高野さんは総合得点第1位で予選を通過していた。 しかし!接客試験では思うように評価が得られず優勝を逃していた…。「悔しくて悔しくて…」傷心のまま迎えた夏休み。
母親の故郷である新潟県の津南を訪ねた。 十数年ぶりに目にした田園風景、そのあまりの美しさに胸を打たれた。

長年の挑戦が実り、最優秀賞をいただいた今だから言える事ですが、



高野さんのご趣味は野球。 高校時代には甲子園を目指しておられたそうだ。 ポジションはピッチャーと聞いて、「ああそうか!」と腑に落ちた。 キャッチャーミットの真ん中に気持ち良くおさまるストライクボール。 1球1球が勝負、同じくカクテルも4分間の真剣勝負。 お客様とのキャッチボールから生まれたその1杯は、胸にズバッと響く。 旭通りの靴屋さん「一歩堂」の店長 川井さんは、お休みの前日には、必ずジェムストーンへ行くと言う。 1週間がんばった自分へのご褒美だそうである。 いくつかのキーワードを伝え後は高野さんにおまかせ。 川井さんの好みや、その日の気候、他を配慮しつつセレクトされるお酒には、いつも驚きと感動があるという。 必ずや至福の時をもたらしてくれるという信頼がそこにある。Blog » 1 2 行きつけのBarがある、と聞けばうらやましいと思う。 そこには自分の知らない楽しみがあるのかも? だが、一人でお店に入るのは難しい。 毎日仕事や生活に追われ、失敗のないように一日を過ごす事でせいいっぱいなのだ。慣れない事をして緊張したり要らぬ恥をかくのは嫌だ。 しか~し!今回取材をしてみて、そんな下らない見得のために人生の楽しみを一つ減らしていたかもしれない?と気づいてしまった。(汗) バーには、どんなお客様にも、その人にとって最高の1杯を出して、もてなそうとしてくれるバーテンダーさんがいる。