COFFEA(コフィア)国立 さくら通り店
その名のとおり、さくら開花の季節には、ただ歩いているだけでもうれしくなってしまうさくら通り。ほんとうは季節を問わず、お散歩が楽しめるくにたちを代表する道のひとつなんですよ。
そのさくら通りの中ほど、市役所や市民体育館、芸小ホールや谷保第四公園にも近い住宅地に、2023年12月オープンしたのがCOFFEA(コフィア)さくら通り店です。
コフィアは、八王子に本社と工場を構えるコーヒー焙煎「珈琲実験室」の直営店。同社は、1982年、小さなコーヒー自家焙煎店として国立でスタートしました。
「当時はコーヒー専門店、自家焙煎店が増え始めたころです。弊社もそのパイオニアのひとつだったかと思いますが、当初から喫茶店としてではなくロースターとしてやっていくと決めていました。ホテルや生協、スーパーなど多くの企業のオリジナルブランドコーヒー作りを支えるために、企業のみなさんが作りたい味や香りのリクエストにお応えすべく焙煎し、卸すのがメインの仕事となっています。それでもエンドユーザーである一般のお客さまとの接点も大切にしたいと願い、思い入れのある創業の地・くにたちに直営2店舗を出しています。それが当店と大学通り店です」(代表取締役・大坪知草さん)。
多くの企業の多様なニーズに応えるために、珈琲実験室工場では200種類を超えるコーヒー豆を焙煎しています。その中から選りすぐりの15種類がさくら通り店に並びます。焙煎度合いは5段階。焙煎豆の横にはそれぞれの産地や味わいの特徴を記載したカードが添えられているので、お好みの豆を選ぶ参考にしてくださいね。「さくら」を冠した5種類は、同店のみでの扱いです。
豆は量り売りで、100gから販売されています。「ちょっと試してみたい」「いろんな種類を少しずつ飲んでみたい」という方にもぴったりですね。
「工場では日々焙煎したコーヒーを全国へ送り出しているので、ときには余剰が出ることもあります。味も香りも優れていて高品質なのでブレンドに用いて、“さくらブレンド”として、お求めやすい価格で提供しています」
“無駄を出さずにリーズナブル”は、珈琲実験室だからこそ可能なスタイル。試してみる価値ありですね。
さらに店内には手軽に飲めるドリップタイプのコーヒーや、オリジナル紅茶やハーブティーなども並んでいます。おうち喫茶のお楽しみが、ますます広がっていきそうです。
店内に喫茶スペースはありませんが、窓口から手渡してもらえるテイクアウトがあります。ここで抽出したコーヒーをベースにして仕込んでいるソフトクリームも人気です。
お散歩がてらに立ち寄って、ベンチに腰掛けてほっとひと息なんていうのも、素敵なくつろぎタイムになりそう。
「弊社従業員が一丸となって取り組んでいることがあるんですよ」と笑顔で語る大坪さん。「11月のくにたち天下市の3日間、ブースを出して販売しているのですが、普段は接客とは無縁の工場勤務のスタッフも総出で販売業務にあたります。その3日間は、自分たちが焙煎・製造しているものをお客さまに直接お届けできる貴重な日なのです」
さらに普段は別々に仕事をしている工場とお店のスタッフが共に働くことを通して、相互理解を深めることができる時間でもあるそうです。
「弊社はくにたちで生まれて、愛されて育ち、また見守っていただいている会社です。この3日間で、くにたちという街の存在を軸に社内がまとまっていることを改めて実感できますし、恩返しができればと思う、私にとっても大事な3日間です」
大坪さんのくにたちと製品たちへの深い思いともども、わが家でのコーヒーブレイクを心ゆくまで堪能させていただきます。
- 店舗所在地
- 国立市富士見台3-5-1 1F
- 営業時間
- 平日 11:00~18:00
土・日 10:00~18:30 - 休業日
- 火曜・水曜定休
- TEL
- 042-505-5016