Otti

「おしゃれな子供服を探している」と国立で言えば、きっと誰もが名前を挙げるのが、ブランコ通りにあるインポートセレクトショップ「Otti」。
ショーウィンドウに飾られた、愛らしくもセンスの光る子供服が目を引く、ヨーロッパの雰囲気漂うお店です。

同店は、都内に子供服専門店がまだほとんどなかった1980年創業。当時子供服といえば、デパートで買うか、家で作るのが主流だったそう。
最初は日本製中心の子供専門ドレスショップとして始まりましたが、しっかりとした仕立ての上質な子供服は、たちまち国立マダムたちの心を捉え、約40年もの歳月を経て今日まで続いています。

現在は、フランスやベルギー、イタリア、スペインなど、ヨーロッパのインポートものが中心で、「大人になっても着られる服を」というお客さんの声にも応え、ベビーや子供服以外に、レディースの品ぞろえも充実しています。

店主自らヨーロッパに出向き、他では探しづらいもの、他とはちょっと異なるものを探して仕入れているというだけに、普段あまり見かけない洗練されたデザインの洋服や小物が店内そこかしこに。決して奇抜でも派手でもないのに、独特の色合いや、ひねりのきいたディテールが際立つセレクトはここならでは。

「よそで探しても見つからないから」「何か素敵なものはない？」とお店に立ち寄るお客さんたちも、やはり洋服へのこだわりと高いセンスの持ち主ばかり。
最近では、同店の洋服を着て育った子供たちが、今度はお母さんになって、自分の子供にここの洋服を着せたい、と足を運んでくれることも増えてきたそうです。

安価な洋服をネットで手軽に買える時代でも、長く着られる質の良い洋服を知る人は、洋服を大切にして、着継ぐ意味も自然と学んでいくのでしょう。

母から子へ、その子からまた子へ、と世代を超えて愛されるお店は、洋服を実際に見て触って選ぶ楽しさ、上質な洋服を長く大切に着る心をよみがえらせてくれます。普段着探しはもちろん、クリスマスやお誕生日のギフト探しにも最適です。