第11回くにたちデジタル写真コンテスト 結果発表

———-   ご挨拶   ———-

国立市観光まちづくり協会  
理事長 板坂 克二
2024年12月吉日

この度、「第11回くにたち写真コンテスト」に多くの皆様からご応募を頂き、誠にありがとうございます。皆様が写真を通じて「くにたち愛」を形にしてくださったことに、心より感謝申し上げます。

本コンテストは、日々の何気ない風景から歴史と文化の香り高い名所まで、国立市の魅力を再発見し、多くの方々に共有することを目的として開催しております。今年も幅広い年代の方々に楽しんでいただけるよう、引き続きデジタル写真での応募形式を採用いたしました。また、昨年ご好評をいただいた「こども賞」を今回も設け、次世代を担う子どもたちが自分たちのまち「くにたち」を楽しみながら学べる機会を提供したいと考えております。

国立市には、季節ごとに美しい表情を見せる三角屋根の旧駅舎と大学通り、歴史の息づく谷保天満宮、そして豊かな自然が広がる南部地域など、多彩な魅力が詰まっています。写真という一枚の作品が、普段は気づかないまちの素晴らしさを切り取り、見る人の心に新たな発見と感動をもたらします。

本協会は今後もこのコンテストを通じて、国立市の観光資源をさらに掘り起こし、その魅力を多くの方々にお伝えするプロモーション活動に努めてまいります。このコンテストが「くにたち愛」を育む一助となれば幸いです。

最後に、今回も素晴らしい作品が多く寄せられましたことに重ねて感謝申し上げます。皆様のご協力のもと、国立市がさらに愛されるまちとなるよう、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

———-   受賞作品   ———-

          「くにたち 雪舞台」榎戸 征治
国立市観光まちづくり協会賞
寸評:石井 めぐみ
息を飲むほどに惹きつけられた作品です。雪が舞うステージに凛と佇む時計塔は、間違いなくこの日の主役。スポットライトが主役を照らすその瞬間を逃さず捕らえた奇跡は、撮影者の執念が呼び寄せたものなのかもしれません。


「夜桜を纏う」小林 宏一
国立市長賞
 寸評:石井 めぐみ
桜が咲き誇る大学通りからではなく、逆方角から旧国立駅舎を撮影したセンスが素晴らしい。絞りを MAX にしたことで美しい光の演出や背景のビルや店舗が鮮明に映し出され、明るく楽しい街の様子が存分に伝わってきます。作者の高度な撮影技術を実感する秀作です。



「秋晴れな一日、満喫!!」村田 朋子
公益財団法人 くにたち文化・スポーツ振興財団賞
寸評:小林 未央
青い空に白い雲、チャペルの前にはオレンジやピンクの花が咲き、真ん中には庭の手入れをする庭師さん。まるで童話に出てくる楽園のような風景からは、撮影者のやさしいまなざしを感じます。地域に開かれた滝乃川学園の寛容さを象徴するような1枚です。


「Welcome ブランコ通り」設楽 誠一
国立市商工会賞

寸評:石井 めぐみ
ブランコ通りのイルミネーションを、多重露光でワクワクするようなファンタジックな世界観に仕上げた楽しい作品です。様々な種類の店舗が並ぶ商店街の面白さを 1 枚の写真で表現する技術はお見事! 思わず迷い込んでみたくなるワンダーランドの入り口のようです。



「素敵な場所」鈴木 忠良
国立市商業協同組合賞 
 寸評:髙橋 賢一
何もかもが新鮮に見えるであろう小さな子どもたち、お散歩の途中に現れるオーナーの趣味を全面に押し出した「66食房」は子どもたちにも大人気の様子が見えています。子どもたちにとっても、撮影した作者にとってもそんな時間と空間はなんて素敵な場所なのでしょうか。そんな瞬間を見事に捕らえ、優しい気持ちにさせてくれる作品です。



「タイムスリップ」酒井 杏奈
国立商工振興株式会社賞
寸評:髙橋 賢一
大学通りで永く国立市民の舌を満足させ続けている更科甚吾郎。降り続く雪が現代と言う時間を塗りつぶし、ここに通った思い出をよみがえらせます。作者やこの作品を見ている人だけでなく、この雪の中傘を差し家路に向う人物さえもタイムスリップさせてしまいそうな気持ちにさせてくれるすばらしい作品です。



「空を写す鏡」渡邉 明佳
国立食と暮らしの写真賞(東京多摩青果株式会社選出)
寸評:石井 めぐみ
雨上がりでしょうか。この地域ならではの広い空と田んぼが茜色に染まる美しい光景に感動した作者の思いが、そのまま伝わってくる作品です。夕景の撮影は時間との勝負。シャッターチャンスを逃さずに最高の色合いを捕らえたこと、空と水面の程よいバランスと水平を保つ技量は見事です。



「ようこそ、桜煌めく国立へ」清水 慎
多摩信用金庫賞
寸評:髙橋 賢一
最早くにたちの代名詞と言える「桜」。夜が始まり都内から電車電車に揺られ、駅に乗り入れるそのとき 直前まで両側を壁に囲われていた車窓から急に開けた駅前の空間に出迎えてくれたかのようにライトアップされた「桜」。ガラス越しに見るロータリーに並ぶ車のテールランプがキラキラと煌き迎え入れてくれているとても美しい瞬間を捉えている作品です。


「子供が頑張る運動会」藤村 亮太
こども賞
寸評:小林 未央
手作りの旗がはためく運動会。みんなの視線の先で一生懸命走る子ども達からはスピード感も感じられ、運動会の音楽も聞こえてくるようです。拍手で声援を送っている様子も捉えられていて、会場みんなの応援する熱気も伝わってくる1枚です。
                                    

———-   佳作   ———-

「読書の秋」堀 康二


「娘の成長」勝俣 佳那子

 

「雨の富士見通り」菊池 邦義



「上公園の夏」池野 達也


「灯に照らされた、ふたりの秘密の路地」石田 悠真


「夏の宵」島﨑 恭子


「威風堂々」飯塚 留美子


「夜を待つ国立駅」大河原 保旭

「雪化粧」川名 武志


          「出会えてよかった」山田 雅崇