
立春前日の2月3日夕刻、まだ暗くなりきらないうちから、市内の老若男女が谷保天満宮神楽殿前に、三々五々と集まり始めます。神楽殿では途切れることなく、お囃子が演じられ、集まった人々を楽しませてくれています。

この追儺式、古くは中国に始まり、日本には7世紀末に伝わって、宮中、社寺、民間でも行われてきました。 宮中の年中行事のひとつで、大晦日の夜に悪鬼を払い疫病を除くために、鬼の扮装をした者を方相氏役が黄金四つ目の仮面をかぶり、玄衣朱襟を着、手に矛と楯を執ったといいます。 古くは大晦日に行われたそうですが、近世、民間では節分の行事となりました。

谷保天満宮 http://www.yabotenmangu.or.jp/
節分祭は18時からです。【取材執筆】小山信子 【取材協力】菊地 茂さん(谷保天満宮 権禰宜) 【写真】くにたち一芸塾写真クラブ、横坂泰介