ひまわりが結ぶ福島県との交流会

東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の被害で、観光業に甚大な被害が出ている福島県に、国立市観光まちづくり協会が中心となり訪問団を結成、6月19日に須賀川市と白河市を訪問し、国立のヒマワリの種(※)を植えて交流を行ってきました。   きっかけは6月上旬、福島県の観光に携わる職員さんが、国立市役所に観光キャンペーンに訪れたことでした。   さて最初の訪問地・須賀川市では、東公民館の安藤館長の出迎えを受けました。須賀川市は福島県内陸で、震災や原発事故の被害は少なかったと言いますが、それでも町のあちこちにブルーシートに覆われた屋根が目立ちました。 私たちは持参したヒマワリの種を、東公民館のグラウンドの周囲250メートルにまきました。   続いて安藤館長に案内されて、日本一の規模を誇る須賀川牡丹園、「奥の細道」で芭蕉が句を詠んだという十念寺(「風流の初やおくの田植うた」)を訪ねましたが、途中、震災で全館立ち入り禁止になっている市庁舎や、寺の墓石のほとんどが横倒しになった光景などを目の当たりにして、震災のすさまじさを実感しました。   次の訪問先の白河市は史跡「白河の関」で名高い地で、市の観光産業課の職員の案内を受けました。ヒマワリの種は、白河の関に隣接する「関の森公園」内のソバ畑だったところにまきました。 白河市も須賀川市同様、震災による直接の被害は少なかったものの、観光客の激減と、風評被害による経済的打撃は深刻で、両市は全国各地を回って復興支援への協力を呼びかけています。   今後は観光を通じた被災地支援のほか、これを機に、福島県との定期的な交流も考えており、来る8月24日、25日の二日間、観光を兼ねた両市との交流会を計画しています。    
※ : 国立市観光まちづくり協会では昨年、当協会の「花いっぱいプロジェクト」の一環として、市内にひまわり畑を育成し、4日間一般開放しました。来場された方からは「暑かったけれど、元気をもらいました。また来年も見に来たいです」「暑い夏、ひまわりに元気をもらえました」とのコメントを多数いただけました。昨年の様子はこちらをクリック