カルマックス タジマ

カルマックスタジマ

JR南武線谷保駅北口から徒歩3分。おしゃれな小径自転車や生活自転車が並び、スタッフがいつも熱心に整備作業をしている…カルマックスタジマはそんな自転車屋さん。

そもそもカルマックスって何語？どんな意味？

店名がずっと気になっていました。

「カルは駆る（馬や車に乗って走らせる）、マックスは最大。そのふたつをつないだ造語です」と日野新春店長。

なるほど、流れるように走り抜けていく爽快な自転車の姿が想像できそうな、自転車屋さんにぴったりのネーミングですね。

色鮮やかでおしゃれなミニベロが並びます。写真には写っていませんが、左隣では生活自転車を取り扱っています。ジャンルの異なる自転車がスペースを別にして展示されているので、見やすくて相談もしやすそうですね。

「10年ぐらい前から、小径自転車＝ミニベロや折りたたみ自転車に力を入れています。小さな自転車屋が生き残るためには、特徴ある個性的な店づくりも大事なことですから」

ミニベロは、大人用でホイールサイズが20インチ以下の自転車で、中には12インチという小さなものまであります。加速性にすぐれたもの、長距離走行にも対応できるもの、安定感のあるものなどなど、さまざまなタイプのものがあるのですね。

店先に並んでいるものは、乗り心地を納得して購入してほしいからと、全て試乗が可能。その試乗車は、いずれ割安で販売するので、それを心待ちにしているお客さまもいらっしゃるのだとか。

「メーカーからの納品があると、新品でも必ず解体して、部品のひとつひとつ細かいところまでチェックします。必要な手入れを施して組み立て直してからのお渡しになるので、約1週間から最大2週間ほどお時間をいただいています。自信を持っておすすめし、安心して乗っていただくためにも、そこはいつもきちんとやりたいところなのです。パーツやアクセサリーも豊富に取り揃え、カスタマイズにも対応しています。時間はかかりますが、仕上がりを楽しみに待っていてほしいですね」

ただし、旅行に持っていきたい、イベントに参加したいなど、急ぎの事情がある場合には、スタッフにその旨を伝えるのが正解。できる限り、要望に添えるように調整してくれるそうです。

その丁寧な取り組みが評価されて、他県から訪れるお客さまあり、全国からのお問い合わせありで、広いエリアに向けて対応しているのだそうです。

街なかでも見かけることが増えてきた小径自転車。とはいえ、まだまだ一般的とは言い難いもの。

「趣味性が高いですからね。コンパクトですから、車に乗せるにも電車で輪行するにも楽で、自転車とともに過ごす時間の楽しみ方が広がります。保管場所にもスペースを取らず、家の中に置くにも苦労がないので、用途に応じて2台3台と所有する方も少なくありません」

「コロナ禍でしばらくお休みしていたイベントを最近再開しました。ミニベロオーナーさんたちとの集いです。現地に三々五々集まるのですが、お客さま同士が打ち解けて、楽しまれていくんですよ。自転車がつなぐご縁ですね」

「コロナ禍で息詰まるような日々の中、屋外で気ままに過ごすチェアリングにも最適ですよ」と日野店長。

アウトドア用の折りたたみ椅子を持って移動しながら、屋外でくつろぐチェアリングに、この小さな自転車は確かにぴったり。お気に入りの場所が見つかったら、自転車をとめて、椅子に座ってコーヒーや軽食で一服。きっと心まで解き放たれていきますね。

同店では、携帯用のコーヒー器具も扱っていますよ。

ただ走るだけではない、自転車との新しい付き合い方ですね。

「スペースができたので隣に移動しましたが、生活自転車も従来通り扱っています。地域に育てていただいた店ですし、自転車は長年お世話になっている地域の方々の足として欠かせないものですから、定期点検や気になる個所のメンテナンスもきちんとやって、安全に乗っていただくお手伝いをしています。子ども用、電動自転車、チャイルドシートなども揃っています」