国立のその昔、人が暮らす南部の恵みのもとは、豊富な水。
ハケ(崖線)の湧水と多摩川水系の府中用水が大地をうるおしてきました。
その用水のほとりにあるのが、ワンダーランドのようなイトウさんの工房。
壁にかかっている巨大なマンタ
谷保にもかつては10カ所以上、米搗きに、生糸生産にと、水車が活躍していた時代があり、工房があるのはそのなかでも最大の、かつて直径5メートルの大水車があった場所なのです。
最初は荒れ果てていた古い家に、少しずつ手をいれ、工房をつくり、花や野菜を育て、谷保の水辺の暮らしを再現。
そのなかから イトウさんの独特な、世界にひとつしかない木工作品が生まれます。
マンタもこれもオリジナル照明器具
「アートは特別なものじゃない」がイトウさんの持論。
「暮らしに必要なものだと思うから。パン屋がパンを作るように、床屋が髪を切るように、僕は木を使って、楽しいものを作っているだけ」
そう、イトウさんの作品が生活の片隅にあると、退屈な日々に、想像の翼が羽ばたいていくような気がするから不思議です。
時計の針は銅でできています。左からサギ、オサカナ、シカ(税込10,000円~)。
ギョタクなオキモノ?
口から入れると…、あれれ?
おもしろカラクリ恐竜くん。
カメレオンのしっぽ?
いえ、猫さんです。
多摩川源流の小菅村の材木を使った
コーヒーテーブルと椅子。
小菅のNPOとのつながりで、
地元の材木を使う試みをしています。