近所の酒屋さん 広島屋

富士見台第一団地商店街むっさ21の一角にある『近所の酒屋さん広島屋』。1963年に学園通りで創業し、富士見台団地の入居が始まった1965年、現在地に移転。以来、街や団地の移り変わりを見守りながら、ここで営業を続けています。

店舗は20年ほど前に改装。同時に、「商品構成の見直し、差別化」に取り組み、広島屋さんならではの視点で「特徴あるもの、大手さんやコンビニなど他店では入手しにくいもの」(砂原十郎社長)に絞り込んでいるのだそうです。食品については、無添加の安心安全に配慮した品揃えを図っています。

オリジナル商品を開発、販売することで、さらなる独自性も追求してきました。
それが後に『くにたちStyle』にも認定される「くにたちビール2種」と「ノニ酵素入り昆布しょうゆ2種とめんつゆ」です。

国立市にゆかりのある植田真さんが描いた愛らしいラベルが「おしゃれでかわいくて、誰かにプレゼントしたい」と評判に。国立市の鳥シジュウカラと市の木イチョウをモチーフに、花や緑が豊かな国立らしさを表現しています。
「瓶内発酵」「瓶内熟成」によるビール製造は、新潟ビール醸造に依頼。「オリジナル」(アルコール度数4.5%、410円)はホップをふんだんに使った爽やかでフルーティな香りと味。「プレミアム」(アルコール度数7%、458円)は吟味された特別なホップとモルトを使った深いコクとまろやかな味わいが楽しめます。


「おしょうゆは日本の食卓に欠かせない調味料だからこそ、安心して使える無添加のものを」(砂原さん)と、作られたのがこちら。
驚異的な種類の栄養素や、殺菌・保存効果成分まで含まれる奇跡の果実と呼ばれるノニ。南国で育つノニと、北海道・南茅部で収穫される天然真昆布を使ったしょうゆとめんつゆ。遠くはなれた産地からやってきた素材が、おしょうゆの中で出合って旨味と安心感を奏でます。おしょうゆを使い切ったあとの昆布が、ご飯やお酒のお供としていただけるのもうれしいですね。

お店の外には、店内で購入した商品を飲むことができる「なごみ」コーナーが設置されています。ありがたいことに、紙コップや割り箸もサービス。
「国立市やいろいろな団体でも同じ悩みを抱えた人のための○○集会みたいな催事をやってくれるけど、日時が決められているでしょ。そういうのに行かれない人もいる。だから、いつ来てもいい場所があって、自然と顔なじみになって雑談したり交流したりするのもいいかなと思って。将棋台もあるし、好きなように使ってもらっていい」と砂原さん。

従来の認識を超える大規模災害が絶え間なく襲いかかり、災害時の命綱はやはり人と人のつながりであることに、改めて思いいたる昨今。だからこそ、地域にこんなふれあいの空間があることにホッとします。そんな温かさにひたって和んでみるのもよさそうですね。

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基本情報

店舗所在地
国立市富士見台1-7-125 むっさ21商店街
営業時間
11:00~21:00
休業日
水曜
TEL
042-572-7933