ラッピング専門店 Anzu

 


富士見通りから南側へ一本入った、閑静な住宅街にある「ラッピング専門店Anzu」
ショーウィンドウに飾られた華やかなラッピングが目印のお店がオープンしたのは、2016年11月のこと。今年で5周年を迎えました。


ゆるやかに傾斜したエントランス脇には、この時期ならではのクリスマスツリーが飾られており、ドアを開ける前から胸が高鳴ります。


一歩足を踏み入れると、目の前にはカラフルなリボンや包装紙が。
赤・青・黄・緑・白…淡い色から濃い色までずらりと並ぶ空間に、一気に引き込まれます。


店主の坂井杏小子(きょおこ)さんは国立出身。18歳の時に勤めた輸入雑貨店で「贈り物を包む」楽しさに目覚め、率先してギフトラッピングを担当していたといいます。

お姉さんや友人へのプレゼントも、もちろん自分でラッピングをしていた坂井さん。
「喜んでくれる顔を見ると嬉しくて、すっかりハマってしまいました」とほほ笑みます。
好きが高じてラッピングコーディネーターの資格もとり、ラッピング専門店などでさらに経験を積んできました。

元はギャラリーだった現在の物件に出会い、店舗を持つことを決意。
少しずつ認知されるようになり、今では中学生が「リボンがほどけてしまって」と駆け込んでくるほど、国立の町に溶け込んでいます。


ラッピングペーパーは、国産と輸入品、不織布などを合わせて100種ほどを用意。
贈る方のイメージや包む物に合わせて、ぴったりの一枚を探せます。

「もともと、紙モノがすごく好きなんです」と坂井さん。
「手紙を書くのも好きだし、お店で使うラッピングペーパーを仕入れる時も、ワクワクしながら選んでいます。届いた瞬間の喜びがたまりません」と楽しそうに話す表情が印象的でした。


リボンは1メートル単位で購入が可能。でも実際に何メートル必要なのか、慣れないとなかなか想像がつきにくいですよね。
そんな人のために、十字掛けのサイズ見本が用意されています。


リボン結びが苦手でも、紐を引くだけで簡単に華やかさをプラスできる「ワンタッチリボン」も。
くしゅくしゅっとしたお花のような見た目が、とても可愛らしいです。
このままオーナメントにもなるそうで、アイディア次第で使い方が広がる便利なアイテム。


さまざまなギフトアイテムを持ち込んでラッピングしてもらえるほか、ネット通販が普及した今だからこその「配送ラッピング」メニューもあります。
ネットショップから注文した品を直接お店へ配送し、仕上がりのイメージを伝えてラッピングしてもらうもの。
手軽で便利なネット通販ですが、そのまま相手へ送るのは憚られる時に利用したいサービスですね。
ラッピングができあがったら、お店から渡したい方へ直接配送することも可能です。

お客様は男性が多いとのことですが、「皆さんとてもじっくりと、包装紙やリボンの組み合わせを選ばれますね。そうしたところにも、相手への気持ちがこもっているなぁと感じます」


現在は感染症対策のためワークショップ開催を控えていますが、「カルトナージュ教室は様子を見ながらぜひ再開したいんです」と坂井さん。
フランス伝統工芸の一種で、箱や小物にきれいな紙(一般的には布を使う場合も)を貼ってデコレーションするカルトナージュ。しっかりしたメモ帳なども、紙を貼ると全く違う表情に。

店内には端切れならぬ「はがみ(端紙)セット」の販売もあり、ペーパーバッグやスマホケースへのアレンジ例も提案しています。
紙が好きだからこそ、余すところなく使い切りたいという店主の想いが感じられました。

持ち込みラッピングの料金は、2種類のリボンが選べる「アンズプラン」1,050円~(プラン内容、大きさにより異なります)。
ギフト需要の高まるクリスマスシーズンはお店の繁忙期。気になる方は、早めのご来店がおすすめです。

基本情報

店舗所在地
国立市中1-18-69
営業時間
金・土曜11:00~18:00
日曜13:30~18:00
休業日
月・火・水・木曜
TEL
070-6573-8778
ウェブサイト
https://ameblo.jp/anzu-papier/