ジュディ ハウス ´77

国立駅南口から歩いて3分。小ぶりながらもユニークなお店が立ち並ぶブランコ通り。その東南角にジュディ ハウス ´77はあります。おしゃれ心をくすぐるディスプレイは、いつだって憧れのコーディネート。思わず眺めいってしまいます。店内には厳選されたハイグレードブランドや人気デザイナーによる多彩なアイテムが、季節に合わせて並びます。

 

ジュディハウスは1970年、旭通りに創業。それまで国立にはなかったミセスのためのおしゃれでハイセンスなブティックとして、業界でも注目を集めたセレクトショップでした。支店として1977年に開業したのが、ブランコ通り商店街発足と同時にオープンしたジュディ ハウス ´77。2015年以降はこちらに一本化して、お客さまの要望に応えています。

 

店内にはブラウス、カットソーからスーツ、ワンピースまで、エレガントでシックな商品が並びます。ピエール・カルダンやミラ・ショーン、ハナエ・モリなど、20以上のブランド品が揃い、異なるブランドとの組み合わせも自由。そんな楽しみ方ができるのも同店ならでは。

 

店主の五十嵐一典さんは、かつて新宿タカノファッション部門のバイヤーとして、アメリカやヨーロッパを中心にファッション業界を駆け巡り、その確かな目で時代を先取りする洋服を買い付けていました。また、国内の有名デザイナーたちとの仕事を通じて、日本のファッション発信基地・新宿を盛り立てる一翼を担っていました。

そんな五十嵐さんの創業以来変わらないキーワードは、「上品さ、品位、品質、高級感」。

「エレガントでシックな装いの気品ある美しさは、品質のよさから生まれます。仕立てのよい立体的で素材もよい服はきれいにフィットして着心地がよく、着る人を一段と素敵に見せてくれます。お客さまひとりひとりに合った洋服を提供することが、私たちの喜びでもあります。そして私たちがこの仕事を続けていくには、正直さや誠実さが何よりも大事なこと。チャレンジ・スピリッツも欠かせない要素と思って、日々勤しんでいます」(五十嵐さん)

それは創業から50年以上の時を経て、なお変わることのないジュディハウスの姿勢です。

 

接客を担うのは奥さまの啓子さん。かつてはデザイナーとしてファッション業界で経験を積んできました。「お客さまの反応がわからないと、いいものは作れない」との想いから、時にはデザイン室から飛び出して接客、販売も自ら進んでやっていたと言います。そんな経歴の中で培った感性とセンスに加え、親しみやすい人柄がお客さまにも伝わるのでしょう。長きにわたって、お客さまをして「何を着ていくか、困ったときにはジュディさん」と言わせしめる所以なのです。アクセサリーやバッグも取り扱っているので、トータルコーディネートもお手のものです。

 

「お話をうかがいながらお客さまの大切な1着を選ぶこと、コーディネートを考えることは私の楽しみであり、新たな発見の場でもあります。時間のことはお気になさらず、手に取って、広げて、試着して、納得いくまで探してください」。

店内にある商品からのコーディネートだけでなく、「お手持ちのものをお持ちくだされば、それに合うものをご提案いたします。お気に入りの服が組み合わせ方次第で新しい表情を見せてくれるのも楽しいでしょ」。

 

五十嵐一典さんといえば、長年、国立市商工会の会長職を務められ、観光まちづくり協会の設立にもご尽力されて、街おこしや街づくりに貢献されてきました。

「ひとに恵まれてお仕事させていただいているのだから、お世話になっている地域に恩返しをしなさい、とおばあちゃんがいつも言っていました。父なりにそれを守っているのだと思います」と、ご夫妻のお嬢さん・鈴木都さんがこっそり教えてくれました。

「子どものころから洋服屋さんになりたかった」という都さんも、この道23年のキャリア。てきぱきとした対応がすがすがしいです。

 

「くにたちは女性が楽しめる街だと思うのです。青梅や昭島、吉祥寺などからお越しになる常連さんにとっては、カルチャーセンターがあり、個性的な物販店やレストラン・カフェがあって、緑ゆたかで歩くのも楽しくて、小さな旅気分になれるかもしれませんね。当店にもお買いものだけではなく、おしゃべりや気分転換に立ち寄ってくださるお客さまもいらっしゃいます」(都さん)。

この空間で息抜きとは、ちょっとした贅沢ですね。そんな気さくさもジュディ ハウス ´77の魅力のひとつ。

次回は私も、着こなし相談にお邪魔いたします。

基本情報

店舗所在地
国立市中1-9-6
営業時間
月~金10時~18時30分 土日10時~18時
休業日
無休
TEL
042-577-0077