nonowa国立SOUTH

2024年3月27日、JR国立駅南口にグランドオープンした4階建てnonowa国立SOUTHは、見ているこちらの背筋まで伸びそうな、清々しいたたずまい。このJR東日本グループ初の木造商業ビルは、木の持つ揺るぎない重厚感とやさしさ、全面ガラス張りの開放感も備えて、その融合の美しさを見せてくれます。

建築、デザイン、素材、店舗構成にいたるまで一貫するテーマは「地球と、地域と、身体に心地よいソーシャルグッドリビング」。市内外からのお客さまへの上質なライフスタイルの提案を目指しています。

 

設計・建築を手がけたのは(株)大林組。そしてビルのコンセプトシートのイラストは、地元でも活躍中のイラストレーター五味健悟氏によるもの。

サステナブルをキーワードに、環境の保持、景観や街づくりへの取り組みに力を入れる国立にふさわしい商業ビル建設を目指しました。

大林組の中高層木造建築の技術を導入し、ビルの構造部にも木材を積極的に使用することで、CO2の固定化を可能とし、森林資源の循環利用の促進にも寄与しています。

 

また、環境デザインは市内に事務所を構えるKoizumi Studioが担当。

館内では地域にゆかりのある多摩産材や伐採されて不要になった国立の桜材も随所に使用されているほか、リサイクル材のレンガ調タイル、再生繊維を使ったサインを採用するなど、環境に配慮した素材が活用されています。

 

キービジュアルは、国立市を象徴する旧駅舎、桜、シジュウカラなどをモチーフに、地域とnonowa国立の「つながり、協働、新たな価値創造」が感じられるデザインにまとめられています。デザインプロデュースは、八王子を拠点に活動する想造楽工（そうぞうがっこう）が担当。福祉施設に通う障がいのある方々が描いた原画を、デザインと組み合わせて商業に展開するデザインチームです。

やさしいタッチのイラストと色合いが、心を和ませてくれます。

 

入居しているのは5店舗。主軸となる志を共にする店舗で構成され、お客さまの上質でゆとりあるライフスタイルを提案しています。

スーパーマーケットライフがオーガニック、ローカル、ヘルシー、サステナビリティをコンセプトにプロデュースして人気の高いナチュラルスーパーマーケット「ビオラル」が、満を持して国立に出店。プライベートブランドの自然の恵みをいかしたオーガニック食品・商品を豊富に取り揃え、また身体にやさしい素材をいかした彩り豊かなお惣菜やお弁当も充実。

さらに地元企業とのコラボレーションにより、国立ならではの地元産新鮮野菜やパン、薬膳カレー、麺類も販売しています。

 

「タリーズコーヒー ＆TEA」は、サステナブルな店舗づくりにも注目したいもの。建材、床材、照明、家具などにさまざまな廃材のアップサイクルぶりが散見できます。

ゆったりとした客席、テラス席で感じる風も心地よく、やさしいくつろぎ感に包まれます。

＆TEAと銘打つだけに、ここだけで味わえるティーメニューが15種類以上。新しい紅茶体験ができそうです。東京・代々木上原で人気のブランジェリー＆カフェ「Main Mano」のスイーツも楽しめます。

 

店名の「＆TEA」は“さまざまな事柄をつなぎ、さらに次へとつなぐ言葉”の意。ここに込めた、一杯のお茶がつなぐ豊かな世界とくつろぎの空間をぜひとも味わってくださいね。

 

「おしゃれ工房」は洋服やファッションアイテムを蘇らせてくれるリフォーム専門店。お客さまの「お気に入りを大切にしたい」の思いをきちんと形にしてくれます。確かな技術に裏付けられて、両者の思いは環境保全にもつながっていきます。

 

キャップスクリニック国立は、365日無休診療（施設点検日・休館日を除く）、24時間ネット予約もできる頼れるクリニック。予約をすれば、予防接種や健康診断にも対応してくれます。

 

クオール薬局は365日、21時まで、全国すべての病院・医院の処方箋に対応、処方箋のネット受付も可能な便利な薬局。

健康管理も駅直結でできるメリットは大きいですね。

3、4階には2006年9月創業、2008年から国立市を本拠地としてオフィスを構え、「フィットする暮らし、つくろう」をテーマに展開している株式会社クラシコムが入居。この場を得て社員の働き方、働きやすさにまでも、このテーマをより鮮明に見せてくれそうです。

 

nonowa国立は2015年4月にEAST、翌2016年4月にWESTがオープン。「Comfortable Living～居心地のよい、街のリビング」をコンセプトとして展開しています。さらにSOUTHが加わって、一層充実の布陣となりました。

国立駅南口に直結して新たに生まれた施設による地域の活性化、波及効果に期待が高まります。