吉田スーツ

国立駅南口、旭通り沿いのウィンドウに飾られたスーツが目印。『吉田スーツ国立店』は2021年8月にオープンしたオーダースーツのお店です。

本店である国分寺店が2003年に創業されてから系列店は4店舗。どの店舗もオーダースーツの名店として地域に愛されています。

国分寺店は紳士服のオーダースーツ店らしく重厚感のある店舗ですが、『吉田スーツ国立店』はメンズのオーダースーツに加えて、レディーススーツも取り扱っており、女性でも入りやすい雰囲気です(レディースを扱っているのは国立店だけ!)。

学校が多い国立市らしく、お子様の学校行事や七五三などライフイベントにオーダーされる方も増えているそうです。

建物の2階にある店内は、大きな窓があり明るくゆったりとした空間。ソファなどのインテリアは高級感があり、たくさんの生地たちが整列する壁面を眺めると、すっと背筋が伸びるよう。

明るさのなかにも特別感を残した『吉田スーツ国立店』ですが、「気軽にオーダーを楽しんでほしい」と店長の鍋村慧(なべむらあきら)さんは話します。

「若い方にも成人式や就活から、自分に合ったスーツを体験してみてほしいです。着心地も見た目も、既製品とはまったく違う感覚を知っていただけると思います。自分の“基本の形”を知っておくと、スーツ選びも着こなしもグッとよくなりますよ」

吉田スーツのオーダーは、マシンで仕立て上げるリーズナブルなベーシック・ビスポーク・ライン、手仕事による工程を導入したワンランク上のエグゼクティブ・ビスポーク・ライン、トップレベルの技術を持つ仕立て職人が手がけるプレミアム・ハンド・ラインの3パターンから選べます。

ベーシックなラインでも費用を抑えてに自分に合った仕立てが可能。用途や好みに合わせて、裏地やボタンの細部も指定することができます。

レディースは定型サイズをもとに、肩幅やウエストを調整するオーダースタイルです。

そうはいっても、普段なかなかスーツを着る機会がないという方も多いかもしれません。実は『吉田スーツ国立店』ではスーツ以外に、オフィスカジュアルにぴったりなスラックスやシャツもオーダーできるんだとか。

「オーダーならいつもの仕事着がもっと心地よく、大切なお出かけ着も自分らしく着こなせます」
と話す鍋村さんは、スーツ以外の着こなしもオーダーならではの楽しみ方を提唱します。

2022年3月にはポップアップオーダーのイベントを開催。丁寧に仕立てられたコットンパンツを職人が後染め、50種類のカラーバリエーションで自分だけの特別なパンツが作れると、新しいお客様も数多く足を運んでくれたそう。

2022年8月7日まではBLACK FAIR (ブラックフェア)も開催しています。冠婚葬祭の礼服をはじめ、ブライダル用のスーツや、タキシードまでをオーダーでき、期間中にご注文すると、アジャスターオプション(3300円)をサービスしてもらえます。

「新しい試みでしたが好評をいただきました。フィッターや職人の技術を身近に感じてもらえる機会を、これからも作っていきたいです」と意欲的な鍋村さん。
手仕事のよさを知ってもらうことが、技術を絶やさず守っていくことにつながります。

わざわざ足を運んで、自分に合ったものをつくる--ネットで何でも買える時代ですが、衣料業界の破棄が問題になっている昨今、自分だけの一点物を大切にするオーダー品は時代にフィットした買い方なのではないでしょうか。

基本情報

店舗所在地
国立市東1-15-33-2F
営業時間
12:00〜19:00
休業日
月曜日、火曜日
TEL
042-572-0055
ウェブサイト
https://yoshida-suit.com/