第4回くにたち写真コンテスト 結果発表!

総評

このコンテストも4回目を迎え、年間行事の一つとして定着しつつあります。関係者のご尽力と、応募し続けていただいた皆さんのご協力に感謝申し上げます。
さて、今回の上位入賞作品は、対象にきちんと向き合って撮っています。光をよく見ながら迫ったり、アングルを変えたり、背景をスッキリさせたりして一瞬を捉えています。また、伝統行事、自然、子どもなどに温かい眼差しを向けたり、高い技術でメルヘンチックな表現にチャレンジするなどの特徴がありました。
次回に向けての提言ですが、いつもカメラを持ち歩き、“兎に角たくさん撮る”ことを心がけて下さい。何か感じたことを写真で表現したいという熱意をもち、日々精進を重ねれば、きっと素晴らしい作品が生まれるものと思います。
皆さん、写真を通して“わが街国立”の素晴らしさを再発見してみませんか。応募者のたくさんの力作によって、次回が更に、質量ともに豊かで魅力あるコンテストに発展するようにしましょう。

審査委員長
写真家 小林定之
2017.12.6

 

「旧車駆ける時」清水慎
(国立市観光まちづくり協会理事長賞)

疾走するクラシックカーを活写。流し撮りにより、自分が運転しているような臨場感が出ました。赤い車輪と、透過光で真っ赤に燃える紅葉から、作者の高揚感が伝わってくる作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「躍動」大熊勝
(国立市長賞)

青空の下で踊る若い女性たち。陽光に照らされた衣装がまばゆい。はつらつとした表情と手足の動きをよく見た作品です。対象にグッと近寄ってローアングルからスナップしたので迫力が出ました。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「銀河鉄道を行く赤電車」今玉利修司
(公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団理事長賞)

夜空の星々を巡ってゴトゴトと走る赤い電車。その横を浮遊しながら歩く人々・・・“銀河鉄道の夜”を彷彿させるメルヘンチックな表現が見事です。右奥のマンションが画面を引き締めて効果的です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「オカメ・ヒョットコ」
高橋史子(国立市商工会会長賞)

オカメとヒョットコのユーモラスな顔をスパッと写しています。若い女性のピンクとブルーの衣装が爽やかで、背中にひらめく赤い布も印象的。画面に無駄がなく祭りの雰囲気がよく出ています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「僕も踊ろう」
佐藤保治(国立市商業協同組合理事長賞)   

咲き誇る梅の花、舞台で優雅に舞う少女たち。つられて踊りだした観客席の男の子。その対比をうまく捉えた ほほえましい作品です。中央のブルーの被いと子どもの影がアクセントになっています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「葡萄に手を添える少女」
阿部吉宗(国立商工振興株式会社賞)

大空の彼方を眺めている少女。丸い帽子にブーツを履いた様子が可愛らしい。空を背景に下から撮ったのでスッキリとした写真になりました。銅製彫刻の温かさをうまく引き出した作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「生涯現役」
真田洋子(東京多摩青果株式会社賞)

レトロな観測小屋、その近くを通り過ぎる耕運機。運転する農民の顔に斜光線が当たった一瞬をうまく撮りました。日が陰った大地、雲のない青空。全体をシンプルにしたセンスのよい作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「暑い日のお店番」
内田志津子(多摩信用金庫賞)

赤い首輪をしたワンちゃんが店先にペタンと座っている。暑さにまいったのかな。茶色のレンガ、白壁にグリーンの窓、そして真っ赤なドア。この街のしゃれた雰囲気をよく観察した作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「いざ天満宮へ」
榎戸征治(国立歩記賞(1))

神輿を担いで踏切を渡っていく神官。上部には架橋、左右には電柱などが林立・・・それらをうまく整理した作品です。都会の中で伝統を守り伝えていく心意気が伝わってくる作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「湧水の笑顔」
佐伯元行(国立歩記賞(2))

湧水の流れに沿って続く道、子どもたちがキャッキャとはしゃぎながら走って来る。貴重な自然とそこで育まれた子どもたちに、作者のあたたかい眼差しが感じられる作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「春のご馳走」
諸井政通(国立歩記賞(3))

花の蜜をついばむ小鳥。小枝にシッカリと掴まって首をかしげたしぐさが可愛い。三つに分かれた枝とツボミのバランス、色合いも良い。背景を単純にしたので小鳥が生きいきと表現されました。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

 

佳作

「天満宮どんど焼き」
小川清成

「大団円」
松永清

「人生低空飛行」
内堀航太

「青柳湧水で泳ぐカモ」
山本春男

「国立の自然」
竹内正義

「さとのいえの春」
北島浩美

「谷保駅前に山車勢揃い」
藤掛祐男

「夏の風物詩国立まと火」
設楽誠一

「家族で夜桜見物」
金井峰基

「西商店会の神酒所前」
立川美江子