[杉田和男さん]
杉田和男さんは15代続く農家さんです(上左写真の一番左が和男さん、真ん中が息子さんの拓也さん、右が奥さまの伸子さんです)。現在は約15年前からはじまった、市民に農業を体験してもらう活動「農業塾」の指導も行っています。農業塾は元は市の事業としてはじまったものですが、予定されていた終了の期限が迫った時、「終わらせるのはもったいない」と農家の仲間とともに引き継いでいます。国立市の北や東から来られている参加者も多いんだとか。現在参加者は26名、毎週土曜の午前中に農作業を行っています。
杉田さんが「うちのメイン事業」と言うのが、幼児に体験してもらう「サツマイモ掘り」です。こちらはもう40年以上!も続いています。地域貢献の一環として、国立富士見台団地幼児教室「風の子」の依頼を受けて始まったサツマイモ掘りでしたが、いまではかたばみ幼稚園、あいわ保育園、さゆり幼稚園、あゆみ保育園、なかよし保育園などの園児たちがやってきて、サツマイモ掘りを楽しんでいます。同時に自宅裏には約20本の柿の木があります。11月には下記のもぎ取りも行っています。
また杉田さんは「この地域には大型ランドリーがなくて、あったほうがいいかなと思って」と言って経営しているのが、コインランドリーの「ミスターランドリー」です(場所はこちらをクリック)。ミスターランドリーではぬいぐるみ、羽毛布団も洗濯・乾燥できる大型機械が設置されていて、駐車場も9台まで停められるので近隣の方々に重宝されているそうです。
国立市をジグソーパズルにした「国立まちパズル」は杉田さんの発案で生まれました。仲よしのギャラリーカフェMの三田さん、舞台美術会社イデアアートの山形さんの三人で商品化しました。
郵便分類上、国立は10の地域に分けられています。「青柳」「石田」「泉」「北」「中」「西」「東」「富士見台」「矢川」「谷保」です。
しかしながら国立の元町である南武線から南では、古くからの地名が今も使われています。「四軒在家」「久保」「中平」「石神」「千丑」「坂下」「下谷保」「下組」などの地域名です。 「こうした昔からの地名を子どもに覚えておいてほしいんです」と杉田さんは言います。現在では杉田さんが理事を務める国立市観光まちづくり協会より、市内の市立小中の全校に寄付されています。