未来のパティシエ vol.3 藤野遥さん  

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vol3-a将来的は自分のお店を開いて、おいしいケーキを提供し、 お客様に笑顔になってもらいたいです。
辻製菓技術マネジメントカレッジ2年生 藤野遥さん 群馬県立太田東高等学校出身
 
 
タルトに、クリームを塗っていきます。
タルトに、クリームを塗っていきます。
切り目も美しく、等分に切るのが難しい。
切り目も美しく、等分に切るのが難しい。
仕上げに、フルーツを添えて。
仕上げに、フルーツを添えて。
タルト・フロマージュ・ドゥーブルの出来上がりです。
タルト・オ・フロマージュ・ドゥーブルの出来上がりです。
ケーキ作りに目覚めたきっかけ 私は物心ついた頃から「大きくなったらケーキ屋さんになるんだ」と両親や周りの大人たちにも宣言していました。実際にケーキを作るようになったのは小学校に上がってからです。最初は母と一緒に家族の為にチーズケーキなどを焼いていたのですが、その内にお友達のお誕生会に自分で焼いた手作りのケーキやクッキーなどを持って行くようになりました。その時にみんなが「すごくおいしい!」と喜んでくれたのがとても嬉しくて。「将来はパティシエになって、お客様に『おいしい!』と喜んでもらいたい。」と強く思うようになりました。
お菓子の魅力とは お菓子作りで大切なことは、まずはルセット(レシピ)通りに正確に作ることだと学校で学びました。なぜなら、全く同じ製菓材料を使っても、温度管理や生地の混ぜ方といった工程の違いによって、サクサクとしたクッキーになったり、ふんわりとしたスポンジケーキになったりするからです。お菓子作りは奥が深いです。 「ルセット」を見ながら「きっとこういう風に焼きあがるのだろうなあ」と想像したりするのも楽しいです。見た目が可愛いし、口にすると美味しい。私はお菓子は“幸福の源泉”だと思います。
VOL3-bお菓子は人を笑顔にする 高校卒業後、「エコール 辻 東京」に進学したのは、講師陣や授業のレベルの高さもありますが、入学前の見学会の際に、今、製菓の授業で教わっている大川先生が「パティシエは素晴らしい職業だ。」「人はお菓子を食べる時はいつも笑っていて、お菓子を食べ終えるとさらに笑顔になる。」とおっしゃった、その言葉に感動したからです。 授業では先生方がケーキやパンなどを作っているのを目の前で見ることも出来て楽しいです。 2年生になるとクラスのみんなで担当を分担して、作ったパンやケーキなどを、一般のお客様に販売する「店舗(アトリエ 辻 東京)研修」が始まります。 自分たちの作ったお菓子が、どういう流れでお客様に買われていくのかを、直接目にすることが出来るので色々と勉強になります。 この研修を通してお客様から「この間のケーキは美味しかったわよ!」など、生の声を聞けるのも嬉しいです。
vol3-5 そして、将来は 今は実家のある群馬県から片道2時間半かけて学校に通っています。それは、通学に時間がかかっても実家を離れたくない、でも遠くても「エコール 辻 東京」に入りたかったからです。 パティシエになることをずっと応援してくれている両親にはとても感謝しています。父からはずっと「自分のやりたいことをやりなさい。」と言われていますし、母からは「あなたは幼稚園の頃からずっと『ケーキ屋さんになりたい!』と言い続けていたものね。」と言われます。 普段あまり寄り道をする余裕はありませんが、時折、友人たちと大学通り沿いにあるお店を覗きながら、のんびりとおしゃべりして帰るのはとても楽しいです。 学校卒業後は、地元のカフェ併設のケーキ屋さんへの就職が決まっています。 何年間かパティシエとしての修業を積んだら、自分のお店を開いて、自分の作ったケーキを食べた人たちから「おいしい!」といううれしい言葉を聞きたいです。
インタビューを終えて 見た目はまだうら若き乙女といった感じの藤野さんでしたが、お菓子作りへの情熱は人一倍で、私のような素人にも分かるようにお菓子作りのコツを語ってくれたり、「お菓子は “幸福の源泉”です」といった感動的なフレーズなど、パティシエになりたいという熱い思いが伝わってきました。やはり学校で多くの実習経験を積んでいることが学生さんたちの自信に繋がって来るのだと感じました。
ATELIER TSUJI TOKYO(アトリエ 辻 東京) 写真辻製菓技術マネジメントカレッジでは、第2学年に行われる「アトリエ 辻 東京」の店舗研修で、一般のお客様にも生菓子や、焼き菓子などの製菓を販売しています。 販売菓子の紹介や販売の日程についてはこちらをクリックしてご確認ください。
【おまけ】エコール 辻 東京で見つけた「かくれ三角屋根」 vol3-6この日アトリエ 辻 東京で販売するために作られたタルト・フロマージュを真上から撮りました。旧国立駅舎と同じ二等辺三角形です。かくれ三角屋根のコーナーでは、ディズニーランドのあちこちに「かくれミッキー」がいるように、街中に、かつて国立駅の象徴として親しまれた三角屋根の駅舎にちなんだ「さんかく」をかくれ三角屋根として探しています。