

辻製菓技術マネジメントカレッジ・2年生
白崎颯さん
埼玉県立越谷総合技術高校・食物調理科
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~母も叔母もお菓子作りの名人でした~
幼少の頃から、母や叔母がクッキーやケーキなどのお菓子を作るのをよく見ていました。その様子を見ては「お菓子作りって面白いなあ」と感心していました。
そんな自分が本格的にお菓子作りに興味を持つようになったのは中学1年の頃からです。そこで高校は調理科のある地元の公立高校に進学しました。調理科では、栄養学や調理実習など調理全般を学びました。
~文化祭で自作のレモンケーキを褒められて~
![]() ~週末にはもの作りを楽しんでいます~
週末には国立に住む一人暮らしの同級生のアパートによく遊びに行っています。スーパーの「紀ノ國屋」で食材を買って、彼の家で手料理を作ってふるまったりもします。
先日は本格的な「中華おこげ」を作って、皆で美味しく頂きました。
また自宅では、ケーキにメッセージを書く練習をしたり、生クリームの絞りの練習をしたり、それと季節の果物を使ったジャムを作るのが得意なので、今までに桃、リンゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ぶどう、レモンのジャムなども作りました。
~パティスリーで修業中~
昨年の6月に憧れのパティスリーから内定を頂いて、その直後からアルバイトで働かせてもらっています。スタッフはオーナーシェフと先輩と自分の3名です。オーナーがまだ若く、スタッフの人数が少ないというのもあって、いろいろなことを経験させてもらっています。
お店は賑やかな商店街の中にあり、小さなお子さんからお年寄りまで地域の人々に愛されていて、ケーキだけでなく焼きドーナッツなども販売しています。年配のお客様向けにケーキはふんわりと柔らかめに仕上げてあってとても美味しいです。
オーナーが得意としているのは、実際の写真に基づいて描く“イラストケーキ”で、先日は娘さんの誕生日ケーキをオーダーされたお客様から感謝の言葉を頂き、オーナーは「イラストケーキは大変だけれど、こういう嬉しいことがあるからやめられないなあ」と感激していました。
見習い中の今は、とにかくオーナーと先輩の動きをよく観察して、自分も早く無駄のない動きが出来るようになりたいです。
~地域に愛されるお店を目指したい~
将来は賑やかな商店街の中にカフェもある自分のお店を開いて、地域の老若男女から愛されるお店にしたいです。できれば、ここ国立のような大学のある学生街が理想ですね。国立のきれいな街並みを歩いていると、この街が地域の人たちに愛されているのがよく分かります。
お店は、ケーキを買って下さるお客様の存在なしには成り立ちません。その為にはケーキを食べて下さったお客様がまた足を運びたくなるような、そして作り手である自分自身が「美味しい」と思えるようなケーキを作り続けられることが大切だと思います。
~インタビューを終えて~ 取材・文 伊藤万里
どんな失敗や経験も全て「新たな学び」として捉えることの出来る白崎さんは、4人兄弟の長男らしく「早く自立して親を楽にさせたい」と、ここまで成長を見守ってくれた両親への恩を忘れていません。また彼は「まずはヴィジョンを描いてから行動に移す」というような冷静な一面も持ち合わせているので、きっと将来は優秀なパティシエになるに違いありません。
【おまけ】エコール 辻 東京で見つけた「かくれ三角屋根」リンツァートルテ
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