あひるの家
国立駅の南口から徒歩5分の場所にある「あひるの家」。
ちょっぴり変わったネーミングのこの店では、基準を持ってセレクトされた有機農産物や有機加工品を販売しています。
店内には、旬の果物や野菜、畜産物、海産物、化粧品など日常生活を彩る幅広い商品がずらり。こぢんまりとした空間ながら、目移りするほどの豊富な品揃えです。
「あひるの家は、1978年に父が始めたリアカーの八百屋からスタートしました」と話すのは、現店主の狩野朱(かの あかし)さん。父の強(つよし)さんが近隣の農家を応援するために有機野菜の販売を始め、店舗を構えて長年営業するなかで2代目店主として店を受け継ぎました。
現在では、北海道から沖縄まで全国各地の生産者から商品を仕入れています。
果物や野菜などの農産物は、その季節においしい旬のものが並びます。仕入れる果物や野菜は季節や天候、農家の栽培状況などによって変化するため、1年中同じものが売っているということはありません。旬のものを食べることで「季節のサイクルをあらためて感じられるようになった」というお客さんも多いのだとか。
「土の力だけで育った農産物はおいしいですよ。お客さんには、安心だけではなく“ちゃんと作られたものはおいしい”ということを伝えたいです」と朱さんは話します。
国産小麦と天然酵母で作られたパンは、噛みしめると小麦本来の甘みをしっかりと感じることができます。毎日の食卓の強い味方です。
数ある商品の中でも、使う頻度の多い発酵食品は特に人気なのだそう。味噌は国産大豆と麹と塩で仕込み、じっくりと熟成させた10種類から好みに合わせて選べます。
お気に入りの味噌を見つけたら、毎日がちょっと楽しくなりそうです。
食品だけではなく、化粧品をはじめとする日用品や生活雑貨も揃えています。国産粘土鉱物「モンモリロナイト」のスキンケアシリーズなど、ライフスタイルに取り入れたい魅力的なラインナップです。
「健康意識の高いお客さんが多いので、“こんな商品は置かないんですか?”とお客さん側からリクエストをもらうこともあります。対面販売だからこそ、こちら側もお客さんに農家や製造業者のことを伝えられるし、お客さんも自分の意見を伝えられる。これはネット販売ではできないことですよね」と朱さん。
来店したお客さんが朱さんと笑顔で会話を交わし、お気に入りの商品を買っていく姿は、対面販売ならではの温かさを感じます。
「あひるの家」では各商品の配達も行っているので、店に行けないときは利用するのも手。さらに、スタッフがチョイスした少量・多品目の野菜を週1回自宅に届けてくれる会員制の野菜定期宅配もあり、生活を彩ってくれます。
「生産者から直接話を聞いてみたい」という人には、月1~2回のペースで週末に開催される生産者・製造者直売のイベントがおすすめ。いつも使っている商品のあれこれがわかるチャンスかもしれません。
生産者と消費者をつなぐ場所でもある「あひるの家」は、さらに豊かな毎日を応援してくれます。
- 店舗所在地
- 国立市東1-15-44
- 営業時間
- 10:30~19:30
- 休業日
- 無休(年始休みあり)
- TEL
- 042-575-9049
- ウェブサイト
- http://ahirunoie.boot-boo.org