Musubi
手放そうにも手放せない、年季の入った道具をあなたはいくつ持っていますか?見た目やネームバリューにとらわれず、暮らしにしっかり根付くものを集めたお店、それがmusubiくらしのどうぐの店です。ピカピカに磨かれたガラス張りの引き戸を開けると、静かな迫力を放つ道具たちが並びます。
■落ち着いた店内。奥に見えるのはご自宅のダイニングキッチン
もともとインテリアのバイヤーをしていた店主の坂本さん。5年前、自宅兼ご主人の設計事務所を建てる際に、その経験を活かしたこのお店をスタートしたそう。「仕事柄いろいろなモノに触れてきたので、“これは”と思う道具のリストはすでにありました。自分がいいと思って使っているおすすめの道具をお店で扱っています」。お店に並ぶアイテムは、工房に足を運び、作り手さんの仕事ぶりを見聞きして、実際に使ってみて初めて店頭に並ぶわけで、この手間を惜しまない道具への思い入れは、各商品の横に添えられた手書きのメモからも伝わってきます。
■岩手のすず竹を使った丸みのある手提げ籠。坂本さん宅では運動会のとき、荷物入れとして活躍しているそう。普段はランドリーバスケット、タオル入れなどにも。
■「たくまポタリー」の深皿は、優しい色合いと質感、使い勝手の良いサイズ感。お箸は栃木県益子の「スターネット」のもの。やや重みがある鉄木で作られていて、水に強く、丈夫。
■国立・モリサキ靴工房で特別に作ってもらっているファーストシューズ。インソールに赤ちゃんのイニシャルと誕生日を刻印してくれます。外側は牛革、内側は柔らかい豚革を使用し、ソールは天然ゴムを使用。初めてあんよする赤ちゃんのことをとことん考えた、作り手さんの愛情が感じられる一足。また、なめし革で作られた猫ちゃんの首輪(名前と電話番号を刻印)も隠れた人気商品だとか。
話を聞けば聞くほど、使う人のことを考えた行き届いた道具ばかりで、どれもほしくなりますが、ここで坂本さん流、道具との付き合い方を教えてもらいました。「置くスペースがない、使いこなせない、お手入れが面倒など、その人それぞれ、家族構成によってもほしいものは違うと思います。例えば朝のコーヒーは豆を挽いて、その一杯を楽しみたいというような、自分が大切にしたい時間、こだわりたい部分、そういった場面でよい道具を使っていただけたら」とのこと。肩の力を抜いて、自分らしく暮らすヒントが詰まっているお店でした。
南武線谷保駅より徒歩5分。谷保駅から400m。
- 店舗所在地
- 国立市富士見台1-8-37
- 営業時間
- 12:00~18:00
- 休業日
- 日・月曜日
- TEL
- 042-575-0084
- ウェブサイト
- http://www.musubiwork.jp/