NHK学園本校
NHK学園本校は、国立市内を東西に走るさくら通りのほぼ中央、第三公園向かいに位置しています。文教都市くにたちの市民にとっては、おなじみの学校のひとつですね。
学園には2つの顔があります。ひとつはNHKによって設立された通信制高校。いつでもどこでも誰でも学ぶことができ、高校卒業資格にふさわしい基礎学力を身につけられる教育機関として、1962年10月に開校。以来、多くの卒業生を輩出してきました。現在も多くの高校生が学んでいます。
そしてもうひとつは、1975年に始まった社会人向けの生涯学習講座。
「生涯学習=学び続ける力の提供」を掲げ、通信講座(郵便やオンラインによる添削指導)、公開講座(教室での直接指導)を通して、幅広いジャンルの多彩な講座を展開しています。公開講座は「オープンスクール」という名称で本校校舎のほか、国立駅前のせきやビル6階などで約900講座が開講され、年間延べ32,000人が学んでいます。
「学習成果の発表の場として作品展や全国大会なども行っていて、それが励みにもなるのでしょうね、何十年も受講を続けている方が大勢いらっしゃいます。学びがその方の人生を豊かに彩っていることを実感します。うれしく思うと同時に、人生のお手本だなぁと感じています」(生涯学習局長・太田浩一朗さん)
学園の存在は広く知られていて、講座も多くの方に活用されている一方で、「本校の校舎の中に入ったことはありません」と応える市民が意外に多いのも事実。
「私たちとしては、開かれた学園として市民の皆さんにも活用していただき、交流の場でありたいと願っています」(生涯学習局専任局長・熊谷幸治さん)
そのアプローチのひとつが今回ご紹介する「図書館開放日」。
そうです、一般市民も校舎内に入ることができて、図書館利用ができるのです。
図書館は校舎3階にあり、窓から光が降り注ぐ開放的ですがすがしい空間です。
開放は原則として月2回。学園生のスクーリングやテストなどがなく、近隣のくにたち中央図書館の休館日である火曜日に設定されています。
開放時間は9時50分から17時。1階総合受付で手続きをして入手した入館証を首から下げて、エレベータで3階まで上がり直接図書館に入ります。
図書館内には約1万冊、書庫保管のものを含めると約23,000冊の書籍があり、また35タイトル、書庫保管のものを含めると約4,000冊の雑誌が収められています。新聞は朝日新聞、読売新聞、朝日中高生新聞の3紙が設置されています。書庫保管の書籍、雑誌も、専用パソコンで検索でき、司書さんに依頼すると搬出してもらえて閲覧することができます。
「冷暖房完備の静かな環境の中でゆっくりくつろいでいただけますよ。図書の貸出しはできませんが、館内では書籍、雑誌、新聞を落ち着いて読んでいただけますし、テーブル席やブース席では書きものもできます。小中高生の方たちなら、ここで宿題をしてもいいのではないかしら」とは、司書の牧野まゆみさんからの提案です。
開放日は、市内図書館に設置されているポスターやチラシ、くにたち中央図書館のホームページ、学園玄関、校内掲示板などで告知されています。
「開放日をご確認の上、気軽に立ち寄ってゆったりとした時間を過ごしていただければ」と牧野さん。
建物を印象付ける大きな窓ガラスがくもりひとつないほどに磨き上げられ、校舎内から青空を見上げることもできます。
数に限りはありますが、1階入り口近くでお弁当を買うことができるので、食堂スペースでお昼をいただけば、1日過ごせてしまいますね。
原則月に2日ではあるけれど、ぜひぜひ訪ねてみてください。
老若男女を問わず、心地よい居場所見~つけた!! を実感できますよ。
- 店舗所在地
- 国立市富士見台2-36-2
- 営業時間
- オープンスクールの開講日時、図書館開放日については、下記ウェブサイトからご確認ください。
- TEL
- 042-572-3155(代)
- ウェブサイト
- https://www.n-gaku.jp