矢川上公園

矢川上公園は、JR南武線矢川駅北口からまっすぐに伸びる矢川通りを北に向かって徒歩5分ほど。さくら通りとの交差点にあるスーパーのすぐ隣。ゆったりとした空間と大きく広がる空に、気分も晴れ晴れとしますよ。

 

通称「かみこうえん」。多くの人が「矢川“かみ”公園」と呼んでいますが、実は「矢川“うえ”公園」が正式名称。筆者もこの度の取材で知りました。

開園は1978年3月。面積およそ16,000㎡は市内の公園としては、五本指に入る大きさ。豊かな樹木や花々が、移ろいゆく季節を伝えてくれます。

南北に縦長なスペースに、キッズゾーン、シニアゾーン、噴水、築山、広場、ゲートボール場、テニスコートなどが巧みに配されていて、あらゆる年代がゆったり過ごせる設計になっています。

 

道路を挟んで北側には、最近健康器具が設置されるなど、さまざまな表情を見せてくれるエリアです。

テレビドラマのロケ地として使われることもあるので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

さくら通り側から入ると、まず目を引くのは、子どもたちに人気のカラフルな複合遊具。小さなお子さんも安心して遊べるキッズゾーンです。周囲にブランコ、スプリング遊具、恐竜滑り台、砂場などが置かれています。テーブル・ベンチも配されていて、休憩・おやつ・お弁当タイムに便利。お隣のスーパーで調達できるのも、手軽でいいですね。

 

キッズゾーン西側には、この公園の目玉・水遊びゾーンが広がります。ダイナミックに吹き上がる噴水は、夏場の大人気スポット。子どもたちが水遊びに興じます。噴水の稼働については、市のホームページをチェックしてくださいね。

 

ひときわ目を引くメタセコイヤを抜けると、右に築山、左に広場へと導かれます。

広場で行われる1月のどんど焼き、8月盆踊りには、多くの近隣住民が集い、交流します。

両行事は、富士見台4丁目町内会を中心に消防団、矢川メルカード商店街の方々の協力のもと、にぎやかに開催され、中学生のボランティアたちも例年、活躍しています。

 

幅広い年齢層で賑わうテニスコート(3面)とゲートボール場もあります。

 

市内の桜の名所として挙げられるさくら通りと矢川通り。そこからの連続性を持つように、園内にも桜が植えられています。ソメイヨシノだけではなく、早咲きの河津桜や彼岸桜、八重桜もあって、長い間お花見が楽しめます。

園内には、ほかにもたくさんの植物があり、背の高いメタセコイヤは圧巻。季節の花々、黄葉・紅葉など、四季折々の自然の恵みを1年中楽しめます。

 

晩秋の冴えわたる青空に映える皇帝ダリア。凛としたたたずまいに、思わず足を止めてしまいますよ。

この豊かな樹木や花々の植栽や手入れ、ゴミ拾いなど、公園の美化活動には市の花と緑と水の係と、市民ボランティアの方々携わっています。

ボランティアの佐伯正美さん、後藤澄夫さんは、「緑や花が好きで守りたいから、ごくごく自然な気持ちでやっています。身近にある自然を大切にするのは当たり前のこと」と、声をそろえて日々の活動をさらりと語ります。

「公園ですからね、鑑賞のためというよりは、市民の憩いの場、交流の場であってほしくて。そのためにはきれいにしておきたい。茂みを作らないように手を入れて見通しをよくしておくことが、防犯につながり、安心して遊べる場所になりますからね」と後藤さん。「子どもは地域の宝」を信条とする後藤さんは、たばこの吸い殻を拾っては受動喫煙の危険性に心を痛めます。また「人と人のつながりもできるから犬の散歩も歓迎。でも犬の落とし物は飼い主さんがきちんと始末しないとね」と、マナー向上を願うひとこともありました。

 

公園は災害時の一時集合場所でもあるため、ソーラーパネルが設置され、停電時にも使える飲料ベンダーも備えられています。

 

多彩な表情・機能を持つ矢川上公園。気の向くままにくつろいでみてはいかが?

 

写真協力:後藤澄夫さん

 

基本情報

店舗所在地
国立市富士見台4-2-4
TEL
問い合わせ:国立市生活環境部 042-576-2111(代表)
テニスコート予約:くにたち市民総合体育館 042-573-4111