第6回くにたち写真コンテスト 結果発表!

総評

国立市観光まちづくり協会の主要な取り組みの一つとして、このコンテストも6回目を迎えることができました。応募し続けていただいた皆さんと関係者のご尽力、ご協力に心より感謝申し上げます。
さて、今回の上位入賞作品には、迫力のある見事なスナップ、メルヘンチックで詩情が感じられるもの、意表をつく大胆構図、多重露出による臨場感のある映像、レンズの特性を活かしたものなどが選ばれました。
入賞11作品の内訳をみますと、行事6作品、風景5作品でした。行事や風景を意欲的に撮って記録することはとても大切です。
同時に、日常の人物や動物、鳥、昆虫なども撮影してみませんか。それが、自分自身の新たな可能性の発見に繋がると嬉しいですね。
“一瞬はドラマ!”いつもカメラを持ち歩き、ハットした時、“粘ってたくさん撮る!”ことを心がけて下さい。
皆さんの熱意で、撮影対象が広がり、応募者も増えて、より素晴らしいコンテストに発展するように願っています。

審査委員長
写真家 小林定之
2019.12.15

 

「天神太鼓乱れ打ち」今玉利 修司
(国立市観光まちづくり協会賞)

バチを握り、一斉に振り上げた腕! あざやかな青いハッピも印象的。周囲の見物人もうまく画面に取り込んで臨場感があります。 “乱れ打ち”の熱気を多重露光により表現した見事な力作です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「お待たせしました」清水慎
(国立市長賞)

“くにっこ”が戻ってきた! 旧駅舎をメルヘンチックにスッキリと写した秀作です。青空を背景に浮き立つ白壁、赤い花のぼかしもきれい。遠方に小さな三角屋根が二つ見えてリズム感があります。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「迫力のある古式獅子舞」佐藤 保治
(公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団賞)

ギョロ目に大きな鼻孔、多量のたてがみを付けたユニークな獅子。その勇姿を正面からしっかりと撮った作品です。かえでのウチワで“道化を追い払う天狗”もリリしく写されています。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「令和の白狐」飯塚 留美子
(国立市商工会賞)

令和元年、御囃子の軽快なリズムに乗ってピョンピョンと跳ねまわるキツネを活写。白狐の面とたてがみ、白装束が鮮明に描写され迫力ある作品になりました。被写体の動きに食い下がった成果です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「春を尋ねる歩道橋」本多 忠雄
(国立市商業協同組合賞)   

歩道橋の下から大胆、かつ斬新な構図で桜を撮影。工夫と努力のあとが見える作品です。手前に取り込んだ菜の花と背景の青空も春の雰囲気を醸し出して心地よい。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「新緑の朝~散歩道」佐藤 恵一
(国立商工振興株式会社賞)

爽やかな朝の大学通り。おいしい空気を吸って新緑を楽しみながら今日も散歩する。作者の気持ちがストレートに伝わってくる作品です。左右に見える樹木の黒い幹も、画面をグッと引き締めて効果的。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「案山子」山本 春男
(東京多摩青果株式会社賞)

手前に、手作り感がおもしろい案山子。後方には“うし”に掛けられた稲と彼岸花、もう一つの案山子も見えて詩情があります。国立の貴重な風物詩を残したいと願う作者の気持ちが伝わってくる作品。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「決まったよ、格好良いでしょ!」上原 正行
(多摩信用金庫賞)

カスタネットを鳴らしながら一生懸命に踊る子どもたち。きりっとした顔立ちがかわいい。動きの一瞬を捉えた素晴らしい作品です。純白の衣装にピンクの縁どり、青ハチマキに白い花と色彩も豊です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「子供万灯で天神祭り」藤掛 祐男
(国立歩記賞)

たくさんの花を飾った小さな万灯、その担ぎ手は子ども。地面には、もう一つの“影万灯”、これがシンプルで実に美しい! 後方の万灯もうまく画面に入れて無駄がなく、センスの良い作品です。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「残暑」諸井 政通
(国立歩記賞)

庭石に羽を休めている赤とんぼ、池に蓮の葉が浮かび、水面には大学の講堂と周辺の樹木が映っている。画面中央に広く“青空”を取り込んだので、とてもスッキリした作品に仕上がりました。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

「令和の夜明け」榎戸 征治
(国立歩記賞)

夜明けとともに次第にハッキリと見えてきた日の丸・・・。長焦点レンズで旗や電柱の重なりを強調し、密集した都会の光景をうまく視覚化した作品です。停車中の2台の車もアクセントになっている。(寸評: 審査委員長 写真家 小林定之)

 

佳作

「春の雪(花吹雪)」山本 明生

「あふれる生命」堀江 澄信

「落葉踏々」甫守 武彦

「くにたちの小便小僧(水風船遊び)」和賀 一

「命ある限り」菊地 裕治

「清流どこまでも」末永 皓

「師走の街角」鈴木 忠良

「出前します」清水 博史

「梅祭りに、ようこそ」小川 清成

「『説得』なぁカーくん、俺の弁当取らないで!」小林 正弘

なお、今後は市内巡回展を開催する予定です。

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