緑濃い初夏の大学通り。七夕前後の土・日に、大きなひな壇が現れ、朝顔の鉢がずらりと並びます。朝顔市は夏季の国立の風物詩。夏の始まりを告げるイベントです(主催:朝顔市実行委員会)。
朝顔市とは
「朝顔棚を1つにまとめて、模擬店なんかもギュッと一まとめにして、コンパクトながらも賑わいがある界隈だね」というのは、実行委員長を務める鑓水修吉さん。大人も子どももたくさんのお客さまがやってきます。中には浴衣に団扇で下駄を鳴らして来る方も多いとか。
一鉢1,500円で買うことができます。
朝顔市が始まった経緯
第一回目の朝顔市が始まったのは1988年でした。当時、春はさくらフェスティバル、秋は天下市・市民祭・一橋祭と賑わっていたのに、夏だけなにもイベントがありませんでした。「何かこの時期に大学通りを活かしたイベントができないか」「せっかくなら子どもたちにふるさとの思い出を提供できたら」。こうして朝顔市が始まったのでした(ちなみに、サンバパレードという案もあったそうです)。第一回目には、作家・嵐山光三郎さんの描いた団扇も販売されたんだとか。
朝顔市実行委員会に参画しているのは地域会、ガールスカウト、一般人、生産者で、当日の売り子もこの方々がボランティアで手伝っています。
同時開催サブイベント
当日は江戸風鈴、ちびっこ七夕広場、模擬店(国立市商工会女性部・青年部、農協、郵政ほか)なども同時開催し、賑やかな一角になっています。とくにちびっこ七夕広場は子どもに大人気で、定員100名がいっぱいになってしまいます。七夕飾りを自分でつくり、お持ち帰りいただく工作イベントです。
朝顔市がおもしろいのは、販売開始が朝の6時からという点。朝に咲く朝顔の市場ならではのタイムスケジュールですね。ちなみにくにたちポイントで朝顔を買うこともできます。