くにたちを食す くにたちを語る vol.1(3/4)

学生インタビュー見出し 本日のシミュレーション実習のサービス班、調理班、試食班、それぞれの学生さんにインタビューしました。シミュレーション実習では、学生が3つのポジションをローテーションで担いながら、実際のお店と同じ流れにそって授業を進めます。
辻調理技術マネジメントカレッジ2年生のみなさん
石井
小田さんは試食を担当されていましたね。試食担当って、何か意外な感じがするのですけれど。
小田
前半・後半交代で、お客様となって試食をし合います。
テーブルクロスにアイロンをかける大塚さん
テーブルクロスにアイロンをかける大塚さん
石井
大塚さん、どうでした今日は?
大塚
いつもよりだいぶ緊張しました。
石井
緊張しました? でも、とてもなめらかにご紹介いただいていたと思いますが。
佐藤
そうですね。料理の紹介などは、非常にわかりやすかったです。
石井
今日の反省点は何ですか?
大塚
声が小さかったので、もうちょっと聞こえやすいようにしなきゃいけないなと思いました。
 
石井
早坂さん、今日のお料理で一番うまくいったなと思うのは何ですか?
下ごしらえをする早坂さん
下ごしらえをする早坂さん
早坂
私は、今日パスタの担当だったのですが、やっぱりオーダーが入ってから皿に盛りつけるまでのスピードをもっと短くしないといけないというのが今日の反省点です。
石井
大勢の人の分を全部盛りつけたりするわけですよね。そういうのも気を使われたりするのですか。
早坂
そうですね、やはり量がそれぞれ違ってしまうと。(お客さまが)お互いの方のお皿を見て、あれ?私の少ないとなってしまうと、本当にお客さまに申し訳ないので、同じ量で盛りつけるように気をつけています。あとは、やはりパスタの具材が上にのっていたほうが、パッと見たときに、「ああ、おいしそうだな」っていうのもあったり、色々気をつけなければいけないことがあって、まだちょっと百点満点というわけにはいかないです。
石井
そうなんですか。でも今日のパスタきれいでしたよ。市長もとてもほめてらっしゃいました。
 
佐藤
そうそう。今日のパスタの色づけは、何でされてるのですか。
早坂
バジルをソースに使っておりまして、そのバジルの緑ですね。
佐藤
今の季節の旬ですね、色合いが。エビのピンクと、インゲンの青と、非常にうまくマッチしていて。
早坂
そうですね。色合いもきれいですし、香りも爽やかなパスタですので、この季節にはぴったりだと思います。
 
石井
こちらの学校っていうのは、クラスがいくつもあるのですか?
早坂
(私たちは)二年制のカレッジのクラスで、ほかにイタリアンとフレンチ専門の一年制のカレッジ、日本料理だけの一年制のカレッジ、あと製菓のカレッジもあります。
石井
小田さんはフレンチ、イタリアン、和食の中ではどれが一番好きですか?
ローテーションで調理も行った小田さん
ローテーションで調理も行った小田さん
小田
フレンチです。
石井
やっぱり女性だと、フレンチの人気があるのでしょうかね。今日拝見して、女性の方がとても多くて驚きました。こういう女性が多い学校で学ばれるのはいかがですか?
大塚
そうですね、やっぱり男性ばっかりだとやる気も上がりません(笑)
佐藤
はっはっは(笑)
 
石井
女性のほうがグルメとか、食べるものに関してシビアなので、試食なんかでもやっぱり女性がいると違うのではないですか?
大塚
そうですね、もてなすときは、そういうことも意識しています。
 
石井
小田さん、今日の先ほどの料理はいかがでした?小田さんの目から見て。
小田
正直、やっぱりいいときも、悪いときもあります。前のほうが良かったということも・・。(シミュレーション実習は)3回目なのですが、今回は前のほうがよかったように思います。
石井
私はどれもおいしくて、完璧だったような気がするのですけれど、小田さんの厳しい目から言うと、今日はどこが?
小田
今回は、料理が冷めてしまったところです。
石井
そうですか。時間がかかってしまったっていうところですね。そうですよね、お客さんからすると、自分だけのものですからね。こういう厳しい意見というのは、お互い言い合うのですか?普段、仲がいいお友だちなのに、そういうとき厳しいことを言われると、チェッとかって思いません?
小田
それはそれとして受け止めて(笑)。
石井
仲よく(笑)。そうなのですね。
 
石井
こちらの学校のいいところって何でしょう? ここが好きとかここに入ってよかったとか思うところってあります?
早坂
やっぱり実習がすごく多いことだと思います。多くの実習の時間を取ってもらえているので、実技の練習をたくさんできるのが、すごくいいなと思います。あと食材も高級な食材を使わせてもらっていますので、それも勉強になってますね。
A
石井
最後にみなさんの夢をうかがいたいと思うのですが。じゃあ大塚君から。
大塚
はい。僕は将来フグ料理で店を出したいです。
石井
すごい! いいですねえ。どちらのほうに出したいっていうのは、あるのですか?
大塚
僕、地元が愛知県なので、愛知県でと考えてはいますが、愛知県か東京のどちらかで開けたらいいなと思っています。
石井
がんばってください! 早坂さんは?
早坂
私は料理教室で先生として働きたいと思っています。自分のつくった料理を誰かによろこんでもらうっていう、すごく幸せな体験をもっと多くの人に知ってもらいたいので、どんどん料理をつくる技術を広げていけたらいいなと思っています。
石井
がんばってください! 私も行きたいな、料理教室に(笑)。最後に小田さん。
小田
地域貢献をしたいです。地元が新潟県加茂市というところなのですが、農業が盛んなところで、料理と連携することで、消費者と生産者が、お互いを高めあって地産地消できるようになればいいなと思っています。
佐藤
すばらしい!
石井
すばらしいですね。ぜひ本当にがんばってください。今日はみなさんありがとうございました。ごちそうさまです。
辻調理技術マネジメントカレッジのみなさんと一緒に
辻調理技術マネジメントカレッジのみなさんと一緒に
石井
それでは最後に、市長に今日の感想を書いていただきたいと思います。市長お願いします。
佐藤
今日はご飯を食べて春を知るという感じで。いただいたことで舌の上に春を感じた。時を感じた。そういうことです。
石井
「舌ニ旬」ですね。市長からの感想は「舌ニ旬」でした。くにたちを食す くにたちを語る。第一回目は、国立市長の佐藤一夫さんをお迎えして、エコール 辻 東京の辻調理技術マネジメントカレッジよりお届けしました。次回もお楽しみに!
撮影:石井めぐみ
撮影:石井めぐみ
平形清人先生(副学科長・西洋料理教授) シミュレーション実習は、学生が現場に近い動きを何度も体験し、その中で自ら気づくことを目的にしています。気づくことが一人前の料理人に成長する過程であり、それを在学中に少しでも多く体験してもらいたいと思っています。
今日使った野菜と生産者の紹介 Cズッキーニ2種(濃い緑のものと黄色のもの) 生産者:佐藤英明さん インゲン 生産者:杉田定男さん トマト 生産者:佐伯光貞さん ムラサキタマネギ 生産者:遠藤好一さん ミズナ 生産者:高橋和男さん
今回の国立野菜の仕入れは、国立野菜の販売所「とれたの」(国立市富士見台1丁目7番地 富士見台団地1-1-103、042-573-3444)にて。
 
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