国立駅南口子育ち・子育て応援テラス

                                                                                                                     (外観)

2025年7月2日、待望の国立駅南口子育ち・子育て応援テラスが国立駅舎に連なる複合ビルの一画にオープンしました。

国立市が掲げる「こどもと、まちが、いっしょに育つ場所」をコンセプトとする「矢川プラス」(JR南武線矢川駅徒歩4分。2023年4月開業)に次ぐ子育て支援2つ目の拠点として、開設前から注目を集めていました。運営は社会福祉法人くにたち子どもの夢・未来事業団が担います。

コミュニティバス「くにっこ」のバス停も目の前にありますよ。

                                    
                                   (案内板)

施設は大きく分けて4つ「ここすきひろば」「ひととき保育室」「つながるスペース」「ひろがるこみち」からなります。


                                    (ここすきひろば)

広々とした「ここすきひろば」は、0歳から未就学のお子さんが親子で過ごせます。

自然素材や手作りのおもちゃを中心に、幼児教育環境の専門家による「集中して遊べる環境」が整えられています。

たとえば、軽く傾斜のある敷地を活かして作られた遊びの丘は、冒険心をそそられる遊び場。

坂の上り下りは、比較的大きなお子さんが喜ぶのかと思いきや、様子を見ていると月齢や年齢にかかわらず、みなさん果敢にチャレンジしています。

上り方も下り方も、お子さんによって、またそのときどきによってそれぞれ。みんな真剣な表情で、繰り返し繰り返しチャレンジしています。

「一人ひとりのペースで、はいはいだったり、でっぱりにつかまったり、直立のままだったり、滑ってみたり…誰に教わったわけでもないのにそれぞれに工夫しています。お子さん同士が刺激を与えあったりもしますね。みんな真剣な表情をしているでしょう。自分にとってちょっと難しいこと、できないことに挑戦すること、これが遊びなんですね。何度も失敗もします。そしてそれができるようになると次の新しいことにチャレンジ。それを繰り返しながら育っていきます」(幼児教育センター長・矢川プラス館長・細田直哉さん)

坂の下には、図形で遊ぶスペース、おままごとのスペース、乳児の空間などが配されていて、お子さんたちは自由に行き来して、思い思いに楽しんでいます。

ベビールームには、子どもトイレやおむつ替えスペース、調乳用温水器、授乳室を備えています。安心して利用できますね。

                                   (つながるこみち)

これも待ってました‼の施設。「ひととき保育室」です。お子さんの一時預かり室です。利用時の理由は問いません。利用登録、事前面談を済ませたら、利用申し込み、利用当日へと進みます。

満1歳以上の未就学児を保護者の通院や冠婚葬祭などのほか、お買いものや映画鑑賞、ジム、美容室などなど、用事やちょっとひと息入れたいリフレッシュタイムに1~4時間利用できます。ありがたいですね。

お子さんたちが楽しそうに遊ぶ様子は、「ひろがるこみち」から眺めることができます。

ひろがるこみちには、約20席のカウンターデスクがあり、読書や学習、休憩などに誰でも気軽に利用できます。

 


                                    (つながるスペース)

玄関を入ってすぐ右側にある「つながるスペース」も誰でも使える空間です。個人ごとに仕切られたワークブースとテーブルがあり、仕事やおしゃべりなどに利用されています。読書会などのグループにも利用されているようですよ。

飲食も可能で、電気ポットと電子レンジを備えたミニキッチンもあるので、持参のランチをここで楽しむこともできます。

                                      (ベビールーム)

「ほぼ毎日利用しています。今日も仲良くなれたお友だちが、同じ誕生日だということがわかって、盛り上がりました。子ども関連の行事の情報交換もできました。家では子どもと二人きりの時間が多いので、不安になることや行き詰まってしまうこともありますが、ここに来るとスタッフさんに相談することもできて、親子ともどもいい時間を過ごせています」とは、8ヵ月ベビーのおかあさん。

「子育て世代の方々が開業を待っていてくださったことを日々実感しています。1日平均100組ぐらい、週末ともなれば150~200組の親子が来館されています。お子さんの遊び場であると同時に保護者同士の交流の場にもなっています」(青木恒所長)

                                     (ひととき保育室)

子育ち・子育て応援テラスと銘打っていますが、空間を棲み分けることによって、実はあらゆる世代の方たちの利用が可能な施設です。

年齢、仕事の有無など、おかれた立場や状況に関わらず、家以外にも心地よく過ごせる空間があるのはうれしいもの。暑いから寒いからと家の中に閉じこもってしまいがちな方々にとっても、外の世界に一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。外出の折のひと休み、友人・知人とのちょっとおしゃべりにもいいですね。

結果、赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年齢層や立場の人々がここに集うことになります。そこから互いに見えてくるもの、触れ合う経験を通して、互いを理解し思いやることができたら素敵です。

「そういう関係性の礎がここで形成されて、その気持ち、空気感がこの扉を越えて街の中に広がっていったら、私たちが理想のひとつとして掲げている“こどもと、まちがいっしょに育つ場所”に近づいていけるのではないかと思います」(青木所長)

誰にとっても居心地のよい街・くにたち。街づくりの拠点としても期待が高まります。

(ライター:小山信子)

基本情報

店舗所在地
国立市中1-1-47

管理運営:社会福祉法人くにたち子どもの夢・未来事業団
営業時間
ここすきひろば・ひととき保育室:10:00~17:00
つながるスペース・ひろがるこみち:9:00~22:00
※原則小学生の利用は18:00まで、中学生の利用は20:00まで

自転車駐輪場(28台)9:45~22:00
*30分以内無料、4時間まで100円。4時間を超えた場合、当日営業時間内は100円追加
*ここすきひろば・ひととき保育室利用の場合は4時間まで無料
自動車駐車場(5台)
*30分以内無料、4時間まで30分200円
*ここすきひろば・ひととき保育室利用の場合は4時間まで30分につき100円を減免
*しょうがいしゃ専用駐車場あり(1台・無料。要事前連絡)
休業日
毎月第2・第4火、年末年始(12月29日~1月3日)
TEL
施設代表 042-505-6501
ひととき保育 042-505-6502
Mail:kunitachi_terrace@kunitaci-j.or.jp
禁煙・喫煙
禁煙