ジャイアントストア国立

国立駅南口から富士見通りを西に向かって歩くこと5～6分。左手に世界最大のスポーツサイクルメーカーGIANTの専門店、ジャイアントストア国立が見えてきます。明るくゆったりとした店内に、憧れのスポーツサイクルが並びます。

 

ジャイアントは1972年、台湾で生まれました。競技用自転車、マウンテンバイク、クロスバイクなどを製造し、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、日本、オーストラリア、中国にも進出。ツール・ド・フランスなどレースでの活躍ぶりも有名ですね。

 

パーツ、アクセサリー、アパレルも豊富。「自転車周りの必需品もすべて生産・販売しているのも、ジャイアントの特徴のひとつ」と福島康洋店長。

 

さて、国立店です。

開業は2009年。国内約40店舗のうちの3号店。

終わりが見えないコロナ禍にあって、「ソーシャルディスタンスを気にせずに移動でき、電車の遅延や渋滞のイライラから解放される自転車通勤・通学を始める方が増えたようです。配達の仕事にもずいぶん使われるようになりました。週末の軽い運動やレジャーにもうってつけですしね。自転車の有用性、可能性が再認識されているのか、ユーザーが増えていることを実感しています」

日常的に使われる方のために、かごやスタンドも装備できます。

一方でロングライドをされる方、トライアスロンやロードレースの選手の来店もありと、幅広い客層に対応しています。

 

キッズバイクも豊富です。

 

注目したいのは、女性用バイクのLivシリーズ。

女性特有の骨格や筋肉、皮下脂肪のつき方や構造に合わせて開発されたシリーズで、2012年からGiant/Livとして展開。2014年から現名称となりました。

フレームの形状、サドルの幅やしなりに特徴があります。

デザインが美しくて身体に快適にフィットするなんて、女性ライダーにはうれしいシリーズですね。

 

もうひとつは、電動アシストつきのスポーツバイク（Eバイク）。走り方によっては、最大180ｋｍほど走行できるそうです。

「体力不足を補ってくれるから、年齢を重ねてもアップダウンも苦にならず、ご家族やグループでのライドにも気後れせずに参加できますよ。自転車の楽しさをあきらめない、新しい楽しみ方のご提案ができると考えています」

 

さてさて、自転車選びです。

「決め手はお客さまとの会話、これにつきます。体格に合わせるのは無論のこと、用途やデザイン、色、そして乗り心地のお好み、イメージなどを細かくヒアリングしていきます。同じシリーズのものでも色だけでなくサイズも数種類あるので、よりフィット感のあるバイクを一緒に見つけていきましょう」

試乗車もあるので、実際に乗ってみましょう。乗ってみたら、さらに感じること見えてくるものがきっとありますね。

 

保守点検、安全確保は楽しいライドの基本。「お買い上げの自転車は、何度でも無料で点検しています」

ロングライドのときには、自身による修理が必要になることもあります。

「安心して安全にツーリングに出るために、セルフリカバリーの技術を身につけましょう」（福島店長）

ジャイアントストア国立では、メンテナンス・スクールやライドイベントも企画・開催しています。

「現在は、コロナの影響下にあって中止を余儀なくされていますが、状況が好転したら再開したいと願っています」

 

「もうひとつ大切なのは、ヘルメットの着用です。これは義務でもあり、また万が一のときに命を守ってくれるものですから。おしゃれなヘルメットもありますよ」

そう語ってくれた福島店長は、かつては百貨店のワイン売り場にお勤めされていました。ソムリエでもあります。

実業団に所属する選手としてロードレースに参加するほどの自転車好きが高じて、「自転車の楽しさを多くの人に伝えたい一心で、2015年に転職しました」と笑います。

その思いが充分に伝わってくる取材となりました。久しぶりにサイクリングに出かけたくなりましたよ。