かめや

「ママ下湧水」や「矢川おんだし」から美しい湧き水が流れる、国立・矢川地域。

豊かな自然と、そこにたたずむ古い店舗兼住宅に魅せられて、東京都大田区から国立に引っ越してきた「かめや」さん夫妻。こつこつ数年ほどかけて店舗を改装し、2020年7月にソフトクリームやワッフルのお店をオープンしました。

「『かめや』は、大田区蒲田でかつておばあちゃんがやっていた駄菓子屋の名前で、地元の小・中学生のたまり場でした。自分も小さい頃にお店に立つこともありました」

お店の内外には、駄菓子屋「かめや」時代の看板とノボリが掲げられています。

「かめや」の看板の横には自作の作品も並びます。18歳の頃から「絵で食べていく」ことを目指して、藍染などの工房を持つ福祉系作業所のスタッフとして働いて生活の基盤を整えながら、国内外での展示や、自作のイラストをプリントしたアパレルグッズの販売などを行っていました。

「かめや」の顔であるソフトクリームのキャラクターも過去作品の一で、もとはなんと「逆さま」の作品だったそう!

オリジナルのTシャツやパーカー、キャップは、近所の子どもや大人に愛されているだけでなく、昔からの作品のファンも身につけています。国立から遠く離れた旅先で、着ている人を偶然見かけた、なんてこともあるかも。

「かめや」ではソフトクリームをはじめ、自家焙煎のコーヒー、食べごたえたっぷりのワッフルもいただけます。

ワッフルといえば、スイーツの印象が強い「ベルギーワッフル」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、「かめや」のワッフルはおやつとしても食事としてもいただけるボリューミーな「アメリカンワッフル」。

スパムと卵をサンドしたハンバーガーのようなワッフルや、チョコレートソースとホイップクリームのワッフル、はちみつをたっぷりかけたシンプルなワッフルも。

ワッフルは、お店の近くの畑に置いたミツバチの巣箱でとれた「自家製はちみつ」を生かすメニューとして考案されたものです。スーパーで買えるはちみつよりも濃厚で美味しい理由は、完熟はちみつ(ミツバチたちが水分を飛ばして蓋をしたはちみつ、市販のものは熱処理によって水分を飛ばしていることが多い)だからこそ。

「はちみつは本当に体にいいんですよ。真夏に畑で作業しながら、はちみつ入りの梅ジュースを飲んでいたら、疲れが取れて元気が湧いてきて。夏バテにも効きますし、毎日食べていると健康になります」

これからは、ギャラリーのように絵を展示したり、店内のDJブースでライブイベントを開いたり、色々な催しを考えています。

「かめや」さん夫妻の気さくな人柄に、新しく広がっているご近所のつながりだけでなく、これまでのつながりから遠方から訪れる人も多いそう。まさにいろんな人が集まる駄菓子屋のように、矢川を熱く盛り上げていきます。

基本情報

店舗所在地
東京都国立市谷保6249-25
営業時間
11:00〜21:00
休業日
月・火
TEL
070-8431-1985
ウェブサイト
https://www.kameya.org/