きょうや食堂
八百屋、肉屋、スーパーなどが並ぶ、谷保の日常を感じられる通りの一角にたたずむ「きょうや食堂」。
手打ちそばと季節の一品料理が評判のお店「きょうや」が「自分たちが本当に通いたくなる食堂がほしい」と、2014年11月にオープンして以来、国立さんぽの途中に立ち寄る人や、地元の人が日々のごはんをいただける食堂として愛されています。
毎日羽釜で炊いたご飯、自家製味噌のおみそ汁、皮はパリパリ・身はジュワッと仕上げられたさばの塩焼き、毎日手作りしている小鉢、手作りのぬか漬け。
さばの塩焼き定食をはじめ丁寧につくられた定食や、その時の旬のものを仕入れて作る日替わりメニューがあり、毎日通っても飽きないどころか「毎日通っても全メニューがコンプリートできない」ほど、すべてが旬のもの、すべてが手作りの食堂なのです。
「毎日来てくれる人もいて、ここができたことで健康になったと言ってくれる人も多くて嬉しいですね」
と話すのは、「きょうや」を切り盛りする料理人であり、「きょうや食堂」オーナーでもある中村直樹さん。お客さんの中にはなんと昼・夜の食事をここで過ごす人もいるそうで、まちに欠かせない存在となっていることがわかります。
もともと和食はかしこまった場でのイメージがあり、自分でもあまりいい印象は持っていなかったという中村さん。けれども和食の料理人になって初めて「昆布と鰹節できちんととった出汁と少しの塩、いい素材があればなんとも滋味深く美味しくなる、それが和食なんだ」と気がつき、この道を天職だと感じるように。
「きょうや食堂」では「きょうや」と同じように、削りたての鰹節を使って出汁をとっています。鰹節といえば、削られた状態のものが袋に入って売られているところを想像してしまいます。しかし、実際の鰹節は“とんかち”のように固く、それをその場で削って鰹節にしている「きょうや食堂」で味わえる削りたてはふわふわとして、口の中でとろけるのです!
その感動を味わえる究極のねこまんま「おかか定食」は、学生や若い人たちに人気です。
「和食は、作る人も、食べる人も、日本の四季を楽しむことができます。春が近づけばふきのとうで何か作りたくなるし、冬にはぶりで鍋でもしようかな、そんな風にやりたいことがどんどん出てくるので作るほうも飽きないですね。季節のものはやっぱり美味しいんです」
気軽に季節を味わえる「きょうや食堂」。あたたかい手作りのごはんを食べに、谷保を訪れてみませんか?
- 店舗所在地
- 東京都国立市富士見台1-10-48
- 営業時間
- 11:00〜14:00 17:30〜20:00
- 休業日
- 土日
- TEL
- 042-843-0150
- ウェブサイト
- https://www.kyouya-yaho.com/