すし拓

「すし拓」は国立ダイヤ街商店街にある、カウンター7席のアットホームな寿司店。店主の藤本拓馬さんが豊洲や川崎の市場で仕入れた新鮮な魚介のネタを丁寧に握ってくれます。

本格的な寿司を気軽に食べられると、２０２１年4月にオープンして以来、ファミリーから一人客まで幅広い層に支持され、すっかり地域に馴染んだ人気店となっています。

入口では店主のお子さんたちの手形がお出迎え。かわいいワンちゃんの肉球も付いています。

「この場所に決めたのは、三人の子どもたちが満場一致でここがいいと言ったからなんです。商店街に食べ物屋さんがあるし、すぐそばに公園もある。子どもたちにとって完璧な立地です」と藤本さん。

学校が休みの日には子どもたちもお店で過ごすことも多いそう。寿司店の一角で、子どもたちが駄菓子屋をオープンすることもあるとか。

「すし拓」のこだわりは特注品の一枚板のカウンターとオープンな空間。手元を隠すケースをなくすことで、魚をさばく様子や握る様子がよく見えます。また、カウンターは小さいお子さんでも座れるように設計され、子ども用のベルトを持参すれば、2〜3歳でも食事ができます。

お子さんやお孫さんに「間近で魚を見せてあげたい」と、家族で訪れるお客さんも増えているそうです。

“命をいただく”ことを、子どもたちにも伝えていきたいという藤本さん。できるだけ捨てることがないように、刺身以外の料理にも工夫して素材を使っています。

そして何より、味覚が繊細な子どものうちに“本物の味”を知ってほしいといいます。

「素材で勝負している寿司の味をちゃんと知ってもらいたいです。添加物が使われていない、素材の旨味を子どもたちに味わってもらいたいと思っています」

寿司によく合う日本酒や焼酎もずらり。季節に合わせてお酒を提供しています。ボトルキープもできるため、常連さんも多いとか。

お客さんとの対話を大切に、心から満足してほしいという想いが、居心地の良い「すし拓」の雰囲気に滲み出ています。