株式会社テレビウィークリー企画

国立の地に創業して、約半世紀を迎えようとしている広告会社をご存知ですか?
“広告”は私たちの暮らしのすぐそばにあり、欲しい情報を欲しい人の目に届かせてくれます。時代の流れとともにより洗練したデザインへ、より人々をワクワクさせる企画へと、作り手の創意工夫のアイデアが施されてきました。

「広告業界の中でも、私たちの仕事は流行に乗っていくような華やかなものではありません。お客様が思い描くイメージに100%以上のクオリティで応える、それが私たちの仕事です」
株式会社テレビウィークリー企画の3代目社長、山本孝洋さんは気取らない笑顔でそう話します。広告の中でも、顧客のニーズに応える“マーケットイン”の広告を手がけるのが、テレビウィークリー企画という会社です。その仕事は、作り手の戦略がベースとなる“プロダクトアウト”とは真逆の、クライアントとの地道なコミュニケーションの連続によって成り立つといいます。

“人間味のあるクリエイティブ”を大切にしているテレビウィークリー企画の仕事とは、どのようなものなのでしょうか。長年営業として数々のプロジェクトを手がけ、常に人と現場に向き合い続けてきた山本さんにお話を伺いました。

1972年、国立の地に初代社長で創業者の原田巽氏により、「テレビウィークリー企画」の前身となる「アド企画」が誕生しました。主な仕事は、テレビやラジオ番組のディレクターへ取材を行い、番組欄やラテ欄の記事を制作すること。当時制作を請け負っていた週刊誌「テレビウィークリー」の名前は、社名となって今に残されています。

やがて時代の流れとともに競合他社が増加し、番組欄制作の仕事からの撤退を余儀なくされます。それと同時に、近くに建設されたマンションの不動産広告を、ひょんなことから請け負うことになりました。

「広告の中でも不動産広告は特殊で、その専門性の高さから新規参入が難しい分野です」と山本さんは言います。現在の中小企業で30年以上ものノウハウを持つ会社はほとんどありません。決して派手ではなくとも地道で専門的な仕事が求められる不動産広告の仕事を軸に、テレビウィークリー企画は着実に事業を拡大させていきました。

【大切にしているのは《対話》】

「実は、当社ではお客様との飲みの席は少ないのです。その代わりに、営業スタッフにはお客様とランチをすることを推奨しています」
広告会社の営業にとって接待は仕事の一つ、そんな暗黙の常識を覆すような山本さんの言葉には驚かされました。詳しく伺ってみると、その理由はとても明快なものでした。

「飲みの席が盛り上がれば盛り上がるほど、仕事の話題がのぼることはほとんどありません。ですが、ランチをご一緒すれば必ず仕事の話に繋がります」

不動産広告の仕事は、該当する不動産が全て売れたら終わり。けれども営業とクライアントとの人間関係は、新しい案件を任せてもらえる限りずっと続いていきます。
「“ランチミーティングをお客様と行う”というイメージが近いかもしれません。お客様や業者様とは常にパートナーのような関係でありたいと思っています」

人との《対話》を何よりも大切にしているという山本さん。山本さんご自身も、かつての上司に「クライアントにランチに誘われたらビジネスは成功」とよく言われていたのだと付け加えてくれました。

テレビウィークリー企画の新人営業にとっても、経験豊富なクライアントとのランチで得られるものは多いそうです。

「業界経験の少ない若手の営業ほど、ランチをご一緒する中でお客様の知識や話題の幅広さには圧倒されることが多いと思います。けれどもそこで知っているふりをするのではなく、その場で疑問を投げかけ、興味を持って後で調べるなど、何かしらのアクションを起こすことが大切です。興味の幅を広げていくことは、自分の人間力を高めてくれます」

お客様との対話は、やがて自分の財産になってくれます。実務から経験を積まなければわからないことも多く、新人のうちは大変かもしれません。けれども、「知らぬは財産」だと山本さんは力を込めます。

例えば、ウィキペディアなどで1つの言葉について調べると、それは10倍の情報となって返ってきます。その全てを覚えることができなくても、興味を持ったことに対して知識を得るという経験の積み重ねは、いつか大きな壁にぶつかった時、乗り越えられる力になってくれるのだと山本さんは言います。

【社員の声】

「新人の頃、山本さんにはとても親身に仕事を教えてもらったことを覚えています」
営業歴10年目になる五十嵐康則さんはそう話します。「当社は他の会社と比べると雑談が多いほうだと思います」との言葉通り、テレビウィークリー企画のオフィスでは先輩後輩の垣根なく会話が飛び交い、わからないことがあれば気軽に尋ねやすい雰囲気です。相手がたとえ社長であっても役職を付けず「さん」付けで呼んでいるところからも、普段のコミュニケーションの多さが伺えます。

それは営業だけではなく、営業事務や制作も同じ印象を抱いているそうです。
「事業継承が行われたことで平均年齢が32歳になったこともあり、若くて活気のある社風だと思います」
そう話すのは、営業事務歴4年目になる渡辺千晴さん。営業さんが外回りに出ている間、広告の文字起こしやデータ整理などのサポート業務を行うのが彼女の仕事です。

不動産広告の仕事は、チラシやDM、パンフレットやホームページなどの媒体制作からイベント企画まで、多岐にわたります。規約も多く、たとえば「日本一」「最高級」といった根拠のない言葉を使うことはできません。さらに、そのルールは日々更新されていきます。
「それに加えてクライアント独自のルールもあって、仕事の感覚を掴むのには1年ほどかかりました。仕事の量も多くて大変ですが、手早く正確に仕事を進めておけば外回りから戻ってきた営業さんが『ありがとう』と喜んでくれますし、それが一番嬉しいと感じます」
お互いに協力し合えているからこそ、仕事にやりがいを感じると渡辺さんは話します。

【国立のまちへの想い】

創業者の原田氏は、よく「国立に恩返しをしたい」と話していたそうです。

3代目社長として事業を継承した山本さんは、国立についてこう話します。
「創業当時のことは話でしか聞いていませんが、国立の人たちと助け合ってきたからこそ今があるのだと思っています。確かに都心にチャンスを見出して移転する企業は多いですし、私たちのお客様も都心の方が多いのですが、これから先テレビウィークリー企画が国立から離れることはありません」
そう力を込めながら、都心のクライアントから見ても国立はとても評価の高いまちであることも教えてくれました。

かつて、山本さんがリーマンショックの経営難のさなかに_約8ヶ月かけて大阪に支店を立ち上げた時にも、地域に根差して助け合うことの大切さを改めて痛感したそうです。
「大阪も国立も、それぞれに地域性があります。会社を末長く軌道に乗せていくためには、その地域性を大切に、自分たちも地域の一員となってまわりの方々と助け合っていくことが欠かせません」
そのため、以前から会社の利益の一部を地域貢献のために積み立てており、いざという時には国立のまちに還元しているそうです。

山本さんをはじめ、テレビウィークリー企画で働くスタッフには、国立にゆかりのある方がほとんどいません。それでも、皆さんが国立を「いいまちだ」と話し、通勤途中に大学通りの四季を楽しみ、休日にはお店を巡ったり、“天下市”などのイベントに参加して楽しんだりしています。ただ働く場所としてではなく、それ以上に国立に愛着を持っていることがひしひしと伝わってきました。

「都心のお客様も多いのですが、もちろん地元の国立の仕事も手がけていますよ」
営業の五十嵐さんは、屈託のない笑顔でそう話します。見せていただいたのは、国立の駅舎や街並みをモチーフにした可愛らしいデザインの手ぬぐいセット。国立市内の不動産会社と手ぬぐい店とのコラボを企画して、物件の問い合わせに訪れたお客様へのノベルティとして制作されたものです。桜の時期に眺める駅舎や、路地裏のおしゃれなお店を巡るワクワク感など、地域に精通していることがわかるデザインには感心させられました。

「実際にデザインを起こすのは制作の役割ですが、お客様ご自身がお持ちのイメージについてお伺いしながら具体的な形にしていくのは私たち営業の仕事です。営業であると同時にディレクターでもあると思っていただいて、小さなことから何でも相談してもらえたら嬉しいです」

テレビウィークリー企画の“人間味のあるクリエイティブ”とは、そこで働く人たちの“人間力”そのものなのかもしれません。この日、山本さんと五十嵐さん、渡辺さんとの出会いを通してそう感じました。

国立駅からの道のり

中央線国立駅より徒歩4分。国立駅から300m。

基本情報

店舗所在地
【本社】東京都国立市東1丁目15-21 ドマーニ国立ビル4F
【国立支店】東京都国立市東1丁目15-21 ドマーニ国立ビル5F
【関西支店】大阪府大阪市中央区南本町4-1-8 アルテビル南本町2F
【東京支店】東京都千代田区飯田橋3丁目11-15 UEDAビル5F
【中部支店】愛知県名古屋市中村区名駅3丁目17-34 ナカモビル6F
TEL
042-575-4176(本社)
042-575-4110(国立支店)
ウェブサイト
http://www.tv-w.co.jp/

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