Twinmam Bagle(ツインマムベーグル)

2022年4月にオープンし、瞬く間にパン好きたちのクチコミで広がったベーグル屋さん――
「Twinmam Bagle(ツインマムベーグル)」をご存知でしょうか?

お店の場所は矢川駅・西国立駅・国立駅の3点を結んだ、ちょうど真ん中あたり。
矢川駅からだと徒歩13分、国立駅の南口からは徒歩15分ほどの富士見通り沿いにあります。
三角形に張り出した、ガラス張りの外観が目印です。

店主の佐々木ひとみさんは、山形県米沢市出身。高校を卒業後に上京し、飲食とは全く別の仕事に就いていましたが、元々食べることは大好き。健康や体づくりのためにも、食材に気を遣いながら自炊していたといいます。
2019年に双子の女の子を出産したことがきっかけで、改めて食の大切さを意識するようになりました。

「離乳食を作る上で安全安心なご飯をあげたくて。娘の食物アレルギーもありましたし、子どもにパンを食べさせようと思っても、市販品はどうしても添加物が入っているものが多いので。それなら自分で作ろう!と思ったんです。栄養たっぷりのフィリングを巻き込めば、パン食でもしっかり栄養満点なご飯になるなと」

そんな佐々木さんのベーグルを食べて育った娘さんたちは、未熟児だったのが嘘のような健康優良児に成長したそうです。

油脂や卵、乳製品を使わないベーグルは、佐々木さんの求めていたパンにぴったり。おいしいと評判のベーグル店を食べ歩いたり、全国からお取り寄せをしたりしながら、知識を増やしていきました。

自家製にもチャレンジし、いろいろと試す中でたどり着いたのは、山形産「つや姫」の米粉と小麦粉のオリジナルブレンド。
「つや姫は自分の故郷で作られたというだけではなく、仕上がりが一番よくできたんです。サンド以外はリベイクして、キメの細かさともっちりした食感を楽しんでもらえたら」

生地を発酵させるための酵母も手作りし、食事系のベーグルと甘い系のベーグルで使い分けています。
お米の味を感じたい人には”プレーン”がおすすめ。炊いたつや姫と米麴で作る酵母を使った生地は、和の素材ともよく合います。

甘い系のベーグルには、季節の果物で作る酵母を加えて。
白砂糖は使わずに甜菜糖やラカントを取り入れるなど、心と体に優しい食材にこだわり、サンドも合わせると常時15種類ほどのベーグルをラインナップしています。

珍しい”ずんだあん”を使ったベーグルは人気商品(写真は「酒かすずんだSOYバターサンド」)。
甘すぎない味が好評で、リピートする人も多し。

山形の”しそ巻き”をイメージした「しそ味噌クリームチーズ」や佐藤錦をコンポートにした贅沢な「チェリーパイ」(数量限定)など、店主の故郷にちなんだ味が並ぶのも魅力です。

子育てをしながら、基本的に一人でお店を切り盛りしている佐々木さん。
店頭販売は週に1日のみですが、月初に先着順で募集する通販(※7月は都度募集)の仕込みや発送もあり、平日はほぼ毎日お店に来ているそう。
二人のお子さんを保育園に送り迎えしながら日々の営業を回す姿は、とてもパワフルです。

「人生の師に言われた『食は未来への投資』という言葉がずっと胸にあります。食べるもので体は作られていて、それが健康につながるということは、コロナ禍でも強く感じました。ずっとやりたいと思いながらも未経験だった飲食の開業に踏み切れたのは、家族の応援や周囲の後押しがあったから」と振り返ります。

「営業形態としては通販の割合も大きいですが、やはり地元の方を大事にしながら、長く続けていきたいです」と話してくれました。

ベビーカーなどでも来店しやすいように通路を広く取った店内には、キッズスペースも。
子どもを連れてパン屋さんへ行くのは気が引ける…という方にも安心です。

なお、店頭販売は前日にホームページから来店予約を受け付けています(整理券は先着20名まで)。
商品の取り置きはできませんが、予約した人は必ずベーグルが購入出来るように、当日の焼き上がり分から計算した個数制限が設定される仕組み。

最終予約枠の14時30分を過ぎてまだベーグルの在庫がある場合には、インスタグラムのストーリーでお知らせされるので、お近くの方はそこを狙うのもいいですね。

もっちりしているのに食べたあと体が重くならない、軽やかで栄養の詰まったベーグル。
週に一度まとめ買いをして、冷凍庫から「今日はどれにしようかな」と選ぶのが楽しみな常連さんもいらっしゃるそうですよ。気になる方はぜひ!

基本情報

店舗所在地
国立市西2-25-1 ヴェスト国立1F
営業時間
13時~売り切れまで
休業日
営業日は月初めに店頭・インスタグラムで告知
ウェブサイト
https://twinmambagle.com/