Gyallery &Cafe M ギャラリー&カフェ エム

JR南武線谷保駅北口を出て徒歩3分ほどの住宅街、静かでのどかな環境の中にたたずむレンガ造りの洋館が目を引きます。風格がありますね。

この建物は1998年に完成。当初は雑貨屋を営んでいました。
現在のギャラリー&カフェの形での営業は2000年から。
広い空間にテーブルが3卓とカウンター席なので、とてもゆったりしています。
しつらえや家具類が家庭的なので、お店というよりは、おうちに招かれたような落ち着き感が味わえます。
全体にイギリス風なのは、「イギリス大好き」な店主・三田政光さんのお好み。

メニューはきっぱりとコーヒー、紅茶と自家製カレー(チキン、ビーフ)のみ。
「基本的にはひとりで切り盛りしているので、メニューを絞った方がていねいに対応できますし、お客さんにもくつろいでいただけますから。物販用ショーケースにあるドリンク類も店内でお召し上がりいただけます」と、三田さん。


店内では、ほかにもいろいろなものが販売されています。焙煎珈琲、紅茶、お菓子をはじめ、お線香、のし袋、ポチ袋、傘などもあって、助かることもありそうです。

こんなファミリアな雰囲気だけに、オープン時からご近所さんを中心に常連のお客さまが根付いていることにも納得。
「農家の仕事は朝が早いですから、ひと仕事したあとに10時の開店前から来ている人もいますよ。リクエストがあれば、メニューにないトーストを出すことも。パンぐらいは置いているから。ないときはごめんなさいだけどね」と笑います。

接客が好きという三田さんからは「お仕事」に立ち向かう構えた姿というより、“お客さまには気軽にわが家に立ち寄ってもらっている”という自然体。柔らかな空気感が伝わってきます。
ゆるゆるとした気楽な居場所を見つけた!という感じです。

製薬会社、生花店勤務を経て、Mを開業。同時に、それまで「親任せで希薄だった」(三田さん)地域とのお付き合いやボランティア活動、国立の街づくりなどへの協力も深めています。

撮影したのは12月。11月と12月の展示・販売はクリスマスグッズが主体。
ほかのシーズンにはステンドグラスなども扱っています。
実はこのスペース、ギャラリーとして借りることもできます。1週間(火曜日から日曜日)1万円。
「ご高齢の方も趣味を持ったり習いごとをしたり制作をしたりと、仕事以外の活動される方が増えましたよね。発表の場も必要とされていると思います。写真や絵画が多いですが、個展やグループ展で使っていただくことが多く、ご来場の方々ともども賑わいます」
高齢者に限らず、趣味の教室やサークルが活発に活動されている昨今、お手頃料金で使えるギャラリーの存在はありがたいですね。
こんなところにも、地域の需要に寄り添う姿勢が垣間見えます。
「なにぶんにもワンオペなので、営業日であっても短時間不在にすることもあります。店の前にその旨を示していきますので、しばらくお待ちいただければ」と三田さん。
特別仕立ての(?)傘立てをクルリと回すと、「すぐ戻ります」のサインが。かたわらにはテラス席があるので、そんなときはここに腰かけて、あわてず騒がず三田さんのお帰りを待ちましょうか。
- 店舗所在地
- 国立市富士見台2-19-3
- 営業時間
- 10時~17時
- 休業日
- 月曜
年末年始(12月28日~1月5日)は休み - TEL
- 042-501-2728
- 店舗席数
- 14席
- 禁煙・喫煙
- 喫煙可