Miso Garage(みそガレージ)

寒い時期は特に恋しくなるおみそ汁。
ご家庭によって“いつもの味”があると思いますが、使うみそにこだわった具だくさんの汁物は、それだけでメイン料理を張れる存在に。

もっとみその可能性を広げ、自分好みの味を見つけるお手伝いがしたい――
そんな想いで2021年9月にオープンしたのが「Miso Garage」です。

国立駅から大学通りをまっすぐ進み、雑貨店のGEORGE’Sを通りすぎて右へ入ると、閑静な住宅街エリアが現れます。
一橋大学の木々を感じながら歩くと、ほどなくしてお椀のマークが目印になった暖簾を見つけることができるはず。
‘ガレージ’という呼び名がぴったりの、小さくかわいらしいおみそ屋さんは、ご自宅の一部を改装して作られました。

店主の壱岐梨沙さんは、吉祥寺にあるみそ料理とみそ量り売りの専門店「ソイビーンファーム」で7年勤務。
アルバイトをきっかけに日々さまざまなみそにふれ、奥深い世界へのめり込んでいったそう。

これまで住んでいた三鷹市からご主人の実家がある国立市に引っ越してきたのは、一昨年のこと。
「もっと駅前でお店を開くことも考えたのですが、主人が『家でやればいいじゃない』と後押ししてくれて。スペースに限りはありますが、なるべくたくさんある中からお好みの味を選んでいただきたいと思っています」と明るく話してくれました。

清潔感のある真っ白な琺瑯(ほうろう)容器には、秋田・長野・石川・滋賀・熊本など日本各地のみそが詰められています。
ガラス蓋を開けてもらうと、ふわっと良い香り。条件反射で白いごはんが欲しくなるのは、やはりDNAに刷り込まれているのかもしれません。

「本当はご試食もしていただきたいのですが、今はなかなかそれも難しくて。その分、がんばって味をお伝えできるように心がけています」と壱岐さん。

たくさんあって迷ってしまったときは、2種を配合した「気まぐれみそ」や4種のみそが少しずつパック詰めされた「お試しセット」なども。お試しセットは手土産としても人気とのこと。
もらった方から「直接お店に行きたい」と電話をいただくこともあるそうで、みそギフトの需要が伺えます。

お話を伺っている間に「だしパック2つちょうだいね」と慣れた様子の常連さんも。
配送や味の相談に来られた方とお話する梨沙さんの姿には、お客さまのニーズを汲み取って出来る限り応えたい!という想いがあふれていました。

帰り際、自宅用に詰めてもらったのは「白みそ」と梨沙さんが大好きだという「秋田みそ」。
Miso Garageのラベルが貼られたかわいいカップへ、アイスクリームのようにディッシャーを使って丁寧に詰めていただきました(写真は100グラム)。

秋田みそは初体験でしたが、まろやかな塩味で食べやすく、とてもおいしいおみそ。
おにぎりに塗ってそのまま味わうのは、東日本だけでしょうか。生ならではの風味を生かした食べ方がとても合います。

大通りの喧騒を離れて自分好みのみそを探す時間は、ちょっとしたショートトリップのよう。
暮らしに溶けこむ調味料に、少しだけこだわってみませんか。

基本情報

店舗所在地
東京都国立市中1-17-77
営業時間
10:00~17:00
休業日
日・月・祝
TEL
042-505-7658
ウェブサイト
https://misogarage.com/