nonowa国立 EAST/WEST

国立駅には中央口とnonowa口という2つの改札があり、いずれも「nonowa(ノノワ)」というショッピングセンターにつながっています。

「nonowa」とは「武蔵野のわ(輪・和)」という意味を持つ造語で、JR中央線の三鷹〜立川間の高架化にともない、高架下のスペースが地域活性の一助となるよう生まれた商業施設です。国立駅では、2015年4月に「nonowa国立EAST」が、2016年4月に「nonowa国立WEST」がオープンしました。

「nonowa国立 EAST/WEST」は、駅業務なども行っている「株式会社JR中央線コミュニティデザイン」が運営しています。「居心地のよい街のリビング」「暮らしに潤いとアクセントをお届けします」というテーマを掲げ、食や暮らし、本、雑貨、カフェなどのテナントが合わせて34店舗あります。

中央改札口を出ると、すぐ目の前に現れるのが「nonowa国立EAST」。生活雑貨や本、パン屋や輸入食材店などのテナントが入っています。

2020年には、“耳が聴こえる人”と“聴こえない人”が手話を介してともに働き、接客を行う日本初のスターバックスのサイニングストア「スターバックス コーヒー nonowa国立店」がオープンしたことで大きな話題になりました。

国立エリアには「多摩障害者スポーツセンター」や「ろう学校」などの施設もあり、まちが平坦で坂道が少ないため、車椅子などでの移動がしやすいという特徴があります。そのため、障がいのある人もない人も同じように散歩して、同じお店の中で日常をともに過ごしている、そんな光景もよく見られます。

「スターバックス コーヒー nonowa国立店」のオープンは、そんな国立らしい出来事の一つ。「nonowa国立」を日々見守っているnonowa国立支配人(駅長)によると、「まずはお客さまに受け入れてもらわなければ成り立たない取り組みですが、トラブルもほとんどなく、さまざまなお客さまが心地よく過ごされている様子が伝わってきます」とのこと。

国立駅員さんが駅業務にも使える手話の挨拶を、店員さんから教えてもらうこともあるそう。手話がまちに溶け込んでいることがわかります。

「nonowa国立WEST」は、中央改札口とは反対側に位置するnonowa口改札に直結しています。2つの「nonowa」を行き来するには、これまでは駅の構外に出る必要がありましたが、2021年からは「Suica(スイカ)」などの交通系ICカードで改札内を通って行き来することができるようになりました。(140円の入場料がかかります)

「nonowa国立WEST」には、カフェやレストラン、お惣菜、生鮮食品などのテナントが入っています。国立で人気の洋菓子店「レ・アントルメ国立」の支店が入っているのが「nonowa国立」ならでは。

生鮮食品を扱う「nonowa MARCHE」は、国立駅から電車を利用する人のほか、日々の買い物に訪れる近所のお客さまでいつも賑わっています。

まちの玄関口となる駅のそばに、暮らしに欠かせないお店があることで、電車を利用する人も、しない人も国立駅を訪れることが日常になり、にぎわいが見えるまちになっています。「コロナ禍で電車を利用する人が減ってしまったとき、お店を利用される近隣にお住まいのお客さまの顔ぶれに救われました」と駅員さんたち。

国立には「nonowa国立」をはじめ、四季折々の街並みの中に魅力的なお店が点在しています。

「駅からまちを回遊してもらいたい」と、国立駅ではシェアサイクルの運営も行っています。直営のシェアサイクルは、駅北口を出て「nonowa国立WEST」に沿って歩くこと約3分のところに設置されていますよ。

道が平坦な国立は、自転車での散策にもぴったり。 国立駅からまちへ出て、自分だけのお気に入りを見つけてみませんか?

お帰りの際も、ぜひ国立駅へ!

基本情報

店舗所在地
東京都国立市北1-14-1
営業時間
10:00〜21:00
(営業時間は変更となる場合があります。HPでご確認ください)
TEL
042-316-4417
ウェブサイト
http://www.nonowa.co.jp/kunitachi/