梨と野菜を通じて未来を育む。さとう園に訪問!
「国立の梨」と聞いたら、さとう園の梨を思い出す方も多いのではないでしょうか。
さとう園は、谷保地域で古くから農業に取り組んでいます。梨を始めたのは昭和初期。以来、地域の方々に愛され、今では全国各地に発送するほど人気です。
「どんな梨でも、木で熟した食べ頃でなくちゃ美味しくない。発送や直販だから、一番おいしい状態の梨をお届けできるんです」
さとう園の佐藤英明さんはこう語ります。江戸時代から続くといわれるさとう園は、昭和初期から梨栽培を行ってきました。現在は直販と宅配便での販売のみで店頭には並びません。
さとう園で栽培している梨は主に8品種。幸水をはじめ、人気の稲城やあきづきなども扱っています。8月中旬ごろから徐々に収穫できる品種の数が増えていくのだそうです。
毎年この梨を楽しみにしている方が多い理由は、「箱を開けたときの驚きが楽しみ」「他では食べられない味わいがある」はもちろん、「この時期にしか食べれない」「なかなか手に入らない」という声もあるようです。
ちなみに美味しい梨の食べ方は2-3時間ほど冷蔵庫で冷やすこと。冷やしすぎると甘みを感じにくくなってしまうので注意!
梨=夏のイメージですが、収穫に至るまでは剪定や
受粉、摘果など、1年間たえず作業が必要となってきます。
さとう園の特徴のひとつが、20年以上続く援農ボランティアです。現在は「国立市援農ボランティア事業」を通じて、約20名がボランティアとしてさとう園の農作業に携わっています。
「食べ物をつくるには時間と労力がかかり、しかも天気に左右される。このことを一人でも多くの方に農作業を通じて体感してもらい、“食”に向き合う機会にしていただきたいです。さとう園では小学校の社会学習や企業研修などの受け入れを通じて、年間1,000名近くを畑に受け入れています」
梨だけではなく、春は「ソラマメ」、トマトやナスの株売り冬は甘い「スイーツキャベツ」や「あじえなじー」(下仁田ネギと長ネギを合わせた新種)など、様々な珍しい農作物も栽培・販売しているさとう園。
最後に、今後の展望を伺いました。
「少子高齢化による消費減少、気候変動、輸入農作物の増加など、農業をとりまく環境は厳しくなっています。このような状況のなかで都市農業を続けていくためには、市場に安く農作物を売るのではなく、収穫体験等による”コト“の提供と、貴重な農産物など価値のあるものを生産することが重要だと考えています。地域の方々との連携を通じて、持続的な農業を行っていきたいです」
*梨販売の最新状況については、SNSを通じて最新情報をご覧いただけます。以下のwebサイトよりご確認ください。
*さとう園の農作物の一部は、市内「とれたの」「しゅんかしゅんか」でお取り扱いがあります。見かけた際はぜひお手にとってみてください♪
- 店舗所在地
- 〒186-0011 東京都国立市谷保1508
- 営業時間
- 不定期のため、Xでご確認ください
- 休業日
- 不定期のため、Xでご確認ください
- TEL
- FAXのみ:042-577-5509
- ウェブサイト
- https://sugar-pear.tokyo/