谷保第三公園
富士見台団地建設に伴う区画整理で、1966年7月、国立市富士見台地区に7つの公園ができました。谷保第一から第六までと、矢川上公園です。「谷保」の名は、団地ができる前の地名が、「大字谷保」だったことからつけられました。
きしゃポッポ(第一)、カバさん(第二)、ゴリラさん(第四)などの愛称で親しまれる各公園の中で、最も大きいのが第三公園。桜や銀杏をはじめとする、木々にぐるりと囲まれた公園です。
さくら通り側から入ると「フレンドシップ・ガーデン」という花壇があります。
その左手は、4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎える藤棚、秋のお彼岸を赤く染める曼殊沙華に彩られる児童公園になっています。
花壇横の通路を南に進むと、左手にテニスコート(3面)、さらに先には中央図書館、右手にはグラウンドが広がります。
第三公園は、これらの施設で構成されています。
テニスコートやグラウンドは、使用許可を得れば、貸し切り利用もできます。
塞ノ神どんど焼き(1月)、消防出初式(1月)、さくらフェスティバル(4月)、くにたちウォーキング(スタート及びゴール。11月)などの年中行事はグラウンドで行われていますよ。毎年の開催を楽しみにしている多くの市民が集います。
おやおや、朝早くから人々が三々五々集まってきますよ。
「1987年8月の夏期巡回ラジオ体操をきっかけに、教会の牧師さんと私とで始めた健康体操です。あのときの東京女子体育大学の先生が教えてくださった中国体操なのですが、最初は2人だけでやっていましてね。だんだんと人数が増えて、今は50~70人ぐらい集まっています。お互いに名前もプロフィールも知らなかったりもするけれど、元気に挨拶を交わす人、ちょっと離れたところで参加する人もいますね。それぞれに居心地のいい場所で、気持ちよく身体を動かして1日が始まります」と、ご近所在住の丹羽篁範さん。
「ラジオ体操第1・第2と、ちょっと力強い感じの中国体操で15~20分ほど。毎日6時半からやっていますよ。手続きも何もなしでどなたでも参加できますから、お気軽にどうぞ」
みなさんの滞在時間はもっともっと長くて、グラウンドの掃除をしたり、歩いたり、走ったり、おしゃべりに花を咲かせたりと、それぞれに楽しんでいらっしゃるご様子。
参加者からは「体操が楽しみで雨の日以外は毎日通っていますよ。私の元気のみなもと」「ご近所の方に誘われて通っています」などの声が聞かれ、口コミで広がっている様子もうかがえました。
飛び入りで参加してみましたが、肩や首の凝りがほぐれたようで、いい感じで1日のスタートをきれそうです。
早朝にはほかにも、太極拳や歌のグループ、ジョギング、犬のお散歩などなど、うまい具合に棲み分けして、思いのほか多くの方が利用しています。
そして午前中はペタンクやゲートボールに余念のない中高年の方々、午後にはサッカーやキャッチボールに興じる子どもたちの姿もたくさん見受けられます。
2020年9月には健康器具も設置されました。公園が市民の健康増進にも一役買っているんですね。
四季折々、木々や花々が装いを新たにして私たちの目を楽しませ、数々の行事に人々が集います。赤ちゃんからご高齢の方まで、散歩に遊びに健康増進に憩いにと、日々の暮らしの中で親しまれている公園です。
参考文献:
『くにたち あの日、あの頃 国立市市制施行50周年記念』(2017年 公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団)
『まち、ひと、くらし-写真でみるくにたち-』(2006・2018年 くにたち郷土文化館)
『くにたち生活便利帳』(国立市・株式会社サイネックス)
- 店舗所在地
- 国立市富士見台2-34
- 営業時間
- 図書館:9時30分~19時(土・日・祝日は17時まで)
- 休業日
- 図書館:火曜、年末年始、特別整理期間
- TEL
- 042-576-2111(国立市役所)
042-576-0161(図書館)