いんでぃ庵(あん)
地元の人に「国立のカレー屋さんといえば?」と尋ねれば、きっと真っ先に名前が挙がるのが「いんでぃ庵(あん)」。地元で20年以上愛され続ける、欧風カレーの専門店です。
2002年に国立旭通りでオープンし、2017年に應善寺交差点の角に移転。現在はランチ(11:00~15:00)のみ営業しています。
店を切り盛りするのは、店主のAさん(写真右)、Aさんの奥さんであり木・日曜担当のスタッフJさん(写真中央)、店主の30年来の親友でありバンド仲間のスタッフKさん(写真左)の仲良し3人組。
店主のAさんは、吉祥寺のカレーの名店「まめ蔵」出身。同店で8年半もの間、腕を磨いたのちに独立しました。
「いんでぃ庵」の看板のロゴデザインも「まめ蔵」のオーナーで、アーティストの南椌椌(みなみくうくう)さんが手掛けたもの。南さんとは、独立から20年経った現在でも交流が続いているそうです。
「いんでぃ庵」のカレーは、大量のタマネギを炒めるところからスタート。仕上がるまでに2~3日かかる手間暇かけた一品です。
「1年間、とにかく同じ味わいになるようこだわっています。たとえば、水分の多い新玉ねぎが出る春先には、その分玉ねぎを多めに炒めるなど時期によって味わいを調整しています」とスタッフのJさん。
カレーのメニューは全部で10種類(取材時点)。今回は、初めて来店する人や男性客に好評の「スペシャル・ビーフ」1,200円(税込)を注文しました。
とろみのあるカレールーの中には、ゴロゴロと大きめにカットされたビーフを始め、ミニトマトやシシトウ、しめじなど、カレーには珍しいラインナップの野菜とキノコ。さらに、まるっと入ったゆで卵も存在感抜群です。
盛り付けは「まめ蔵」ゆずりのかわいらしさを残しつつ、オリジナルにアレンジ。実はお皿も、かつて「まめ蔵」で使われていたものを引き継いでいます。
コクと旨みが味わい深いルーは、食べるごとにじわっと辛さがやってきます。ホロホロになるまで煮込まれたビーフとの相性は言うまでもありません。カレーの辛さはレトルトで言うと辛口くらいなので、お子さんは小学校高学年くらいから食べるのがおすすめとのこと。
また、カレーのサイズはSサイズ・普通・大盛り・特盛りと、その日の気分で選べる4種類を展開。Sサイズは小食の方やご年配の方に好評で、特盛りはたくさん食べたい体育会系の方も大満足のボリュームです。
こぢんまりとした店内は、カウンター席、テーブル席がゆったりと配された居心地のよい空間。ネイティヴ・アメリカンに影響を受けた店主が集めたインテリアも店内を彩ります。
学生からご年配の方まで幅広い年齢層のお客さんが訪れるそう。誰かと一緒はもちろん、一人でもふらりと気軽に立ち寄れる雰囲気です。
次のランチは、本格派ながらどこかほっこりとする「いんでぃ庵」のカレーを味わってみてはいかがでしょうか。
- 店舗所在地
- 東京都国立市東2-2-5
- 営業時間
- 11:00~15:00(ラストオーダー)
- 休業日
- 水曜、第3火曜
- TEL
- 042-572-3466
- 店舗席数
- 13席
- 禁煙・喫煙
- 禁煙
- ウェブサイト
- http://www.asteion.co.jp/indian/index.html