農業まつりとくにたちマルシェ

 

国立市の面積約815haのうち、農地は約52ha。農家のみなさんは日々精魂込めて、新鮮野菜・果物の生産に務めています。この営みは、くにたちの美しい自然環境保全にも貢献しています。

実りの秋から初冬にかけて、地産地消の大切さを市民に伝えてくれる催しが2つ相次いで、毎年開催されています。

生産者と市民が直接触れ合う中で、新鮮野菜・果物、花苗などを直接購入することができ、くにたちの農業を知る絶好の機会でもあります。

 

農業まつり

毎年11月中旬の土曜・日曜に開催される収穫祭です。コロナ禍で中止となった年もありましたが、2022年には45回目を迎えた歴史ある催しだけに、楽しみにしている市民もたくさん。

会場は、市役所市民ロビー、西側広場および谷保第四公園。恒例の立派な野菜宝船の展示が目を引きます。

 

市役所1階市民ロビーに並ぶ品評会出品野菜・果物には、目を見張るものがあります。生産者の日頃の取り組みや、生産技術向上を目指す意気込みが伝わってきます。

 

花苗の無料配布には早い時間から行列ができ、農業機械の展示、農業委員会の活動や体験水田写真の掲示にも関心が寄せられています。

飲食出店も楽しげに賑わいます。

 

生産者と市民との会話もはずむイベントです。こんな光景こそが、くにたちの農業を支えているのでしょうね。

 

くにたちマルシェ

12月中旬の日曜には、くにたちの新鮮野菜販売会「くにたちマルシェ」が行われます。国立市農業振興係の事業のひとつで、2014年に始まりました。生産者が立ち上げた「くにたちマルシェ会」が主催しています。会場は市役所西側広場と谷保第四公園。

くにたちマルシェ会は農業者と市民がつながりを持つことで、地産地消の大切さを伝える活動をしています。年に一度のマーケットイベント「くにたちマルシェ」のほかにも、収穫期である夏季(6、7月)と冬季(11、12月)には、JR国立駅北口と市役所西側で、定期的に小規模なマルシェも開催しています。

 

丹精込めて作られた採れたて農産物、花苗が販売されます。食べ方や育て方を質問すると、丁寧に応えてもらえますよ。

 

けんちん汁ややきそば、フランクフルトなどが食べられるお店やキッチンカーも出ます。

 

国立市で生まれ育ったサックスプレイヤーを中心とする「くにたちさくら音楽隊」によるジャズ演奏。オープニングのほか、数回演奏されます。集まった市民も思わずスイング。

 

「みーどりん」と「くににゃん」が姿を現すと子どもたちが大喜び。記念撮影におおわらわ。イベントを盛り上げてくれます。

 

パネル展示や野菜の人気投票、エコバッグプレゼントなどなど、お楽しみもたくさん。

 

市の農業への取り組み

「くにたちの農業は小規模ではありますが、農家のみなさんが生産に熱心に取り組んでいらっしゃいます。市としましても、直売や販路の拡大といった販売支援をはじめ、困りごとへの対応などにも、協力させていただいています。くにたちマルシェは市の事業として、農業まつりには協力という形で関わっています。

また、近年は農業体験、収穫体験も人気があります。とりわけ、コロナ禍以降は小さなお子さんをお持ちのご家庭の安心して楽しめる屋外活動としても、注目を集めています。

市としましても、農家の方に講師をお願いして、城山さとのいえを拠点に年間通しての農業体験、収穫期の収穫体験などを企画・実施しています。

さまざまな形で生産者と市民が交流しながら、くにたち野菜を知っていただき、さらにくにたちの農業への理解を深めていただければ、と思います」(農業振興係・名古屋悠係長)

基本情報

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国立市役所
国立市都市整備部 南部地域まちづくり課 農業振興係
国立市富士見台2-47-1
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土・日・祝日
TEL
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