角打ちbar TORATOMANGETSU

「角打ち」という言葉をご存じでしょうか?元々は北九州発祥の言葉で、「酒屋で購入したお酒を、その酒屋の一角で立ち飲むこと」とされています。

JR中央線国立駅南口から富士見通りを7分ほど歩いていくと、レンガ造りの外観が印象的なお店があります。「角打ちbar TORATOMANGETSU」が2024年2月にオープンしました。

昔から馴染みのある酒屋での立ち飲み「角打ち」を今までにないバースタイルで、オリジナルブランドの焼酎などを中心に提供するお店です。

レトロモダンを意識したお洒落な店内で気軽にお酒を楽しめます。

大分県で80年経営された酒屋が2020年からオリジナルブランドのお酒を造りはじめ、さらに「東京から全国に発信したい」という想いで心機一転、2024年に富士見通りに角打ちbarを開きました。

店名にもなっている「虎と満月」は、鹿児島県指宿市の芋焼酎蔵元に依頼して作られたオリジナル麦焼酎です。芋焼酎同様に手作業で造られており、おいしさの秘密は、昔ながらの和紙による「ろ過」にあります。また芋焼酎以上に水の影響を受ける麦焼酎のために、開聞山麓の地下数百メートルの深い地中から湧き出る天然水を使用しているそうです。甘みがあり口当たりのまろやかさが特徴です。焼酎独特のくさみが少ないため、人気のソーダ割はもちろん、ロックでも楽しめます。

お酒のおともに色々な種類の缶詰や乾きものが揃っています。手頃な価格のものから二万円を越えるアワビやタラバガニなどの高級缶詰まで!今回はおつまみとしてホタテの缶詰をチョイス。「倭人伝」という芋焼酎とあわせていただきました。しっかりとした歯応えのホタテは、芋焼酎の力強さにも負けていません。相性抜群でした。

焼酎のほかに「TANGO GIN」もおすすめ。「踊り出すような夜をはじめる一杯」をコンセプトに、佐賀県産のユズとレモンをキーボタニカルとして蒸留し天然水で加水調整した、オリジナルクラフトジンです。柑橘の豊かな香りと爽やかさは一杯目にぴったり。一味違うジンをぜひお楽しみください。

伝統的な老舗蔵元で作った新しいコンセプトのお酒の美味しさをもっと広めていきたいという熱い想いが伝わります。

1948年製ヴィンテージのジュークボックスからは、チルアウトな音楽が流れ、ゆったりとした心地でお酒を飲むことができます。

「お店に来てくださる方はあたたかい人が多く、ありがたいです。国立で楽しくお店を開くことができています」と店長の隈田さんは言います。

開店してまだ十カ月ほどですが、せんべろプレゼント企画や、DJパーティ&レコード販売など、様々なイベントを企画されています。「国立で見たことがないことをしたいと思って企画しています。国立の方はもちろん、市外からの方たちも足を運んでくださるきっかけになれば嬉しいです」という隈田さんの想いが伝わります。

隈田さん(写真右、左はスタッフの後藤さん)はデザイン業界で働かれていたこともあり、イベントの宣伝フライヤーなどご自身で制作されているそう。かわいらしい動物が描かれたチラシは、同じく2024年に国立駅前にオープンした「Cafe&Bar ハシビロコウ」とのコラボイベント用です。

成人された方はもちろん、お酒が飲めない方も「みんなに来てほしい」。

そんな想いから、2025年の年明け以降はコーヒーの提供も始める予定とのこと。

お酒の販売について、店内ではもちろん、通販でも取り扱っています。店頭で飲んでみて気に入ったお酒を、ぜひご自宅でもいかがでしょうか。また、商品はラフォーレ原宿「愛と狂気のマーケット」でもご購入頂けます。お酒好きな方への手土産やプレゼントにも素敵ですね。

九州で馴染み深い「角打ち」を新しいバースタイルで、新天地の国立で発信する「角打ちbar TORATOMANGETSU」。懐かしくもありながら新しい、ひと味ちがう焼酎を、ぜひご堪能ください。

基本情報

店舗所在地
国立市中1ー19ー1
営業時間
15:00〜23:30(Lo.23:00)
休業日
水・日曜日
ウェブサイト
https://www.instagram.com/toratomangetsu/